世界的にも有名な日本の伝統飲料にもかかわらず、日本人が日常的に飲むことが少ない抹茶。抹茶味の何かは食べても、抹茶を点てて飲む機会ってあまりないですよね。
そもそも、抹茶を点てたことのある人ってどのくらいいるのか……。私も小学生の時に、社会科の授業で体験したくらい。とはいえ、京都や鎌倉に行ったら、必ずお茶屋さんに寄って頼むぐらいに抹茶が好き。そんな隠れ抹茶好きの私ですが、手軽に新鮮な抹茶を飲むことができる商品があると聞いたので、試してみました。
……と、レポートに移る前に、抹茶に興味ないよーという人のために、抹茶のここがすごいぞというポイントをご紹介します。
抹茶の原料といえば、緑茶葉。茶葉6gには、成人男子が1日に必要な栄養摂取量の約半分のビタミンEが含まれているのです。上記のグラフには書かれていませんが、ビタミンEを筆頭に食物繊維やたんぱく質など、他にも栄養がたっぷり。
ただ、残念なことに、急須で入れた緑茶だとこの栄養素の3割しか摂取できないのです。残り7割はというと、茶殻とともにゴミ箱へ……。なんとももったいない話ですよね。
ということで、ここからが抹茶の出番。抹茶は、茶葉を丸ごと粉末状にしているので、これらの栄養素を余すことなく摂取できます。緑茶ももちろんおいしいのですが、栄養面でいうなら抹茶を飲んだ方がおトクですよー、というわけです。
で、商品の話に戻ると……「遥香」という飲み物を飲んでみたのでご紹介します。今回試したのは、遥香の中でも、6月に発売されたばかりのディライトシリーズ。今までは200ml入りの商品のみだったのですが、175mlのミニペットボトルサイズになって、新しい味も加わりました。
■苦さが異なる2種類の味がラインナップ
まずは「遥香 抹茶 オーガニック」(300円)。農林水産省によって有機栽培商品だと認定されたものにしかつけられない「有機JAS」という表示が付いた無添加オーガニック抹茶。この表示が付いているのは、国内のペットボトルドリンクの中では、遥香だけなんだそう。抹茶特有のほろ苦さはありつつも、後味がさわやかで飲みやすいです。渋味はあまり感じませんでした。
そしてもうひとつが八女茶。12年連続で農林水産大臣賞を受賞している高級茶葉の産地、福岡県八女の星野村で作られた茶葉を使った抹茶です。オーガニックにくらべると、少し青くささが強い感じ。フレッシュ感が強いともいえますね。どちらもおいしくてグビグビ飲んでしまいました。
ふたつとも、最高級の茶葉が使われているので、贈答用に送っても恥ずかしくないですし、珍しい見た目で話題にもなりそう。そして、何がいいって、飲む直前にお水と抹茶を混ぜ合わせるという仕組みのおかげで、酸化防止剤などが無添加ということ。せっかくオーガニック茶葉や高級茶葉を使っているのに、添加物が入っていたら残念ですもんね。
■見た目はただの飲料水ですが……
味の違いの紹介はこれくらいにして、とりあえず作ってみましょう!
透明キャプの部分に、作り方が書いてあるので、それ通りに作れば、失敗はしないはず。
ボトル部分には、岐阜県と滋賀県にまたがる伊吹山より採水した水が入っています。抹茶の旨味と有効成分を抽出するのに適した硬度1mg/lになるよう、瞬間滅菌処理されているとのこと。
指示通り、金色のキャップを動かなくなるところまで回します。そうすると このように、キャップの白い部分から抹茶が出てくるんです。粉の出がイマイチなときは、キャップ部分を軽く叩きましょう。落ちてきた抹茶が少しずつ水に溶けていきます。
キャップを開けた瞬間、抹茶のいい香りが漂ってきました。この香りだけでも幸せな気分に。
付属のグラスに入れるとこんな感じ。全部で175ml、大体1.5杯分ですね。混ざればいいかなと、すぐに振るのをやめてしまいましたが、茶筅で抹茶を点てたときのように、もうちょっと泡を立てればよかったなと後悔。
気になるキャップ部分の構造はこんな感じ。先端の金色の部分を回すと、抹茶が入った密閉パックの底が押し出されて開く仕組みです。これ、開発メーカーのジャテックスさんが独自開発した、「フレシエ・キャップシステム」というシステムなんだそう。キャップを開けたときにいい香りがしたのは、この構造がひきたての抹茶をしっかり密閉していたからなんですね。
こんな感じで、和菓子と一緒に並べれば即席お茶セットのできあがり。コップが付いているので、外でも簡単に作れますし、作る楽しみも味わえるので外国の方へのお土産にも喜ばれそうです。
いかがでしたか? 「飲みたい時に、振って点てる」まさにキャッチコピー通りの商品。夏は氷を入れて飲むと、見た目も涼しくてグッド。冬はホットミルクと混ぜて抹茶オレにしてもよさそうです。
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