エシカルな食は味の満足度も高いことを実感
20代が上の世代よりもオーガニックワインを好む、大きな理由の一つと言われているのが教育。教育をきっかけにSDGsが若年層に浸透し、サステナブルでエシカルなライフスタイルが好まれる傾向にあると言われているのです。
エシカルという言葉は、よく「エシカル消費」として用いられ、これは地域の活性化や雇用なども含む、人や社会、環境に配慮した消費行動のこと。冒頭で述べたSDGsの「つくる責任 つかう責任」にも関係しています。
オーガニックワインは味わいも魅力的。むしろオーガニックワインが支持される最大の理由は、おいしいからだと個人的には思います。味の基準は主観的な要素を含みますが、筆者の聞く限りでは「オーガニックはウマい」「オーガニックはハズレがない」という声ばかり。ということで、「カノン・デュ・マレシャル ロゼ」も飲んでみました。
セミナーでは、魚介を使った料理やマリネなどが好マリアージュということだったので、オススメレシピで一品作って合わせてみました。メインに使った食材は「産直tabeloop」で届いた脇口水産の商品「海の生ハム」です。
「産直tabeloop」は、フードシェアリングプラットフォーム「tabeloop」が2020年にローンチ。おいしくて安全な国産の一次生産品を、家庭の食卓に産地から直送してくれる新サービスです。2030年までに食品ロスを半減し、貧困層における飢餓を撲滅するという「tabeloop」の理念にメルシャンが共感。本稿のセミナーや消費者向けキャンペーン(5月9日に終了)が実施されました。
「海の生ハム」は、マグロ水揚げ量日本一の和歌山・那智勝浦(なちかつうら)漁港で揚がった天然・活締め・高鮮度・高品質のカジキマグロを選別。完全無添加で塩と昆布のみを使用し、自然の旨味を凝縮させた生ハムです。食べてみるとスモークサーモンより上品な旨味と、引き締まったスモーク香があり、繊細なロゼワインとドンピシャでした。
世界的にSDGsへの共感が高まる中、エコやリサイクル、地産地消や生産者応援などに、積極的に取り組むようになった人は多いはず。次にワインや食材を選ぶ際には、オーガニックや「産直tabeloop」のことを思い出して、手に取ってみてはいかがでしょうか。