健康意識がますます高まる昨今、“飲む点滴”といわれる甘酒にも、注目が集まっています。今回紹介するのは、そんな甘酒業界にデビューした新商品。かつてないおいしさとデザインを併せ持つ、魅力的なプロダクトです。発売前に行われた発表会に参加してきました。
米糀(こめこうじ)のあまさけ
各432円(税込・135g)
現代のライフスタイルに合った「甘酒=軽い食事」という提案
発表会では5種類のフレーバーがお披露目されました。造り手は、山形の小嶋総本店。日本酒好きならおそらくこの名をご存知のことでしょう。
同蔵は安土桃山時代の1597年、山形県米沢市で創業。国内に約1200ある酒造のなかで、13番目に長い歴史をもっています。特徴は、醸造アルコールなどの添加物を使わず、純米酒のみを造る全量純米蔵であること。お米本来のうまみや甘味を最大限に生かすことを得意とした蔵元です。
その小嶋総本店が甘酒をつくろうと思った背景には、24代目の当主である小嶋健市郎さんの、幼少期の原体験がありました。小嶋さんが生まれて初めて口にした離乳食は、糀の甘酒。小嶋さんにとって“甘酒は食べ物”感覚だったそう。そこで、甘酒を“軽い食事”として捉え直すと、既存の甘酒にはない魅力を発信できるとともに、現代のライフスタイルに合った提案ができるのではと、「米糀のあまさけ」を着想したのだとか。
こだわりはノンアルコールかつノンシュガーであること
そうしてでき上がったのが、山形県産の米糀を発酵させたピュアな甘酒。こだわりのひとつが、ノンアルコールかつノンシュガーであること。甘酒には酒粕由来のタイプと米糀由来のタイプがありますが、前者はアルコールを完全なゼロにすることが難しいため、米糀がベースとなっています。
そして、この甘酒をベースに野菜やフルーツなどのブレンドを手掛けたのが、料理家の川上ミホさん。川上さん自身が働きながら育児をする多忙なママであり、同じような立場の女性の手助けになる商品にしたかったと話します。
では、今回の5種類にはそれぞれどんな特徴があり、どんな味わいなのか? 具体的に紹介していきましょう。
生活シーンを切り取ったラインナップになっている
ベースとなっている「pure はれやかな甘み」は、ノンシュガーながら商品名通りの十分な甘さが印象的です。それでいて甘ったるさはなく、品があるすっきりとしたおいしさ。やわらかなタッチで、飲み疲れないのも特徴です。
スムージー系のフレーバーは、「朝」や「体を温めたいとき」など、生活のシーンを切り取ったラインナップになっているのもポイント。例えば「wake up」は、すっきり目覚めたいときにオススメな配合となっています。それぞれを紹介していきましょう。
ちなみに、全体のブランディングをはじめ、スタイリッシュで斬新なパッケージを手掛けたのは「artless Inc.」。日本を代表するアーティスト、デザイナーである川上シュンさん率いるブランドコンサルタンシーです。
“甘酒を軽い食事として捉え直す”という「米糀のあまさけ」のテーマに沿い、栄養ゼリー飲料のような立ち位置を目指してパウチ型に。ラベルは簡単に外せて分別しやすいタイプにし、素材には解凍した際の結露にも耐える防水の厚紙を採用しています。
販売動向などをみながら、販路の拡大や季節限定フレーバーの開発もしていきたいと、小嶋代表は言います。生活のシーンに合わせて選ぶ、食べる甘酒という新提案。気になる人は公式サイトをチェックしてみてはいかがでしょうか。