揚げてから焼くという革新的なチキン
GetNavi 7月号で掲載した「ケンタのヒミツ」。KFCでおなじみのケンタッキーフライドチキンが日本での創業45周年ということで、実は知られていないような味の秘密、業態、サービスなどを紹介しました。あれから数か月。なんと本日9月3日に新商品「焼きフライドチキン」を発売するとのことで、プレス試食会にお招きいただき、行ってきたのです。
現在、KFCは全国に1155店舗(2015年7月末時点)。設備などの関係があり、その内の976店舗で「焼きフライドチキン」が提供されるそうです。その名の通り、揚げた後に焼くという新製法のチキン。気になりますよね!? 数量限定とのことで、早いうちに食べておいたほうがよいといえるでしょう。
「焼きフライドチキン」(1ピース280円)
新開発の専用レシピで独自のウマさを追求
試食会では、最初に開発担当者からのあいさつや商品説明などがありました。なんでも「店舗でひとつずつ手作りをするKFCならではの新商品を!」ということで、手間ひまとこだわりの詰まったチキンメニューが生まれたのだとか。
まず素材の元となるチキンは、国産の若鶏を使用。大定番の「オリジナルチキン」は創業時よりすべて国産でしたが、実は今年から「オリジナルチキン」を含むすべてのチキンメニューが国産になりました。ということで、やはり「焼きフライドチキン」も国産が使われます。
ただし、味付けは「オリジナルチキン」に使われる11種類のハーブ&スパイスと違い、「焼きフライドチキン」専用のレシピを開発。下味は塩とブラックペッパーをメインに、オニオンやガーリックなども使われています。さらに、あられや白ごま入りの衣をまぶし、独特のザクザク食感に仕上げているのだとか。
また、最大の特徴である「揚げてから焼く」についても「オリジナルチキン」とは調理法が異なります。「オリジナルチキン」は最高185℃で約15分圧力をかけて揚げるのに対し、「焼きフライドチキン」の揚げ時間は8分~8分半。その後スチームコンベクションオーブンで約10分間焼き、ムネ肉はよりしっとりと、モモ肉はよりジューシーに仕上げるのだそうです。
ザクっとしていてジューシーな新食感フライドチキンだ!
やがてテーブルに商品が運ばれ、試食スタート。「オリジナルチキン」は部位ごとに「キール」、「リブ」、「ウイング」、「サイ」、「ドラム」の5種類に分かれていますが、「焼きフライドチキン」は4種に分かれているそうです。今日はそのなかから手羽の部位「ウイング」と、腰の部分「サイ」が登場。
一番の特徴は、「ザクッ」としたクリスピーな衣の食感。これを実現するために、あられや白ごまが衣に使われ、焼くという工程が採用されているのではないかと思えるほどです。そして圧力をかけて揚げるKFCならではの肉の柔らかさと、クセになる味付けも秀逸。特にブラックペッパーによるほのかなスパイシー感が食欲をそそり、ビールなどの炭酸系を飲みたくなる衝動にかられます。
今秋のつまみは唐揚げよりも「焼きフライドチキン」を!
名物の「オリジナルチキン」を踏襲しつつも、進化が加わった美食の秋にふさわしい新商品「焼きフライドチキン」。取扱店舗では、両者の味を比較しやすい「食べくらべパック」が同時発売されるので、数人で味の批評をするのも面白いのではないでしょうか。
「4ピース食べくらべパック」(1290円)
個人的には酒のつまみとして積極的に「焼きフライドチキン」を買いたいです。唐揚げや、焼いていない一般的なフライドチキンにはない食感と味のインパクトにハマりました。発売は本日9月3日より。ぜひお試しいただけたらと思います。
■文・写真/中山秀明