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2015/2/6 12:00

【日本酒】その名を知っているだけで一目置かれる!? 東京生まれの「喜正 純米酒」は燗にすると絶品!

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どっしりとしたうまみがあり、寒ければ寒いほど燗がうまい!

日本酒が持つ、大きな楽しみが「燗」である。そして、今回紹介する「喜正 純米酒」は、燗がたまらなくうまい酒だ。それも、寒ければ寒いほどうまくなる。

 

たとえば電車が遅れ、寒風が吹き付けるホームで散々待たされたあと。燗をつけてコレを飲(や)ると最高だ。

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燗は適温につけるとキリっと引き締まった印象になり、実に気持ちがいい。お気に入りの猪口で飲むとより美味だ。

 

 

まず熱いうまみのカタマリが脳天を打ち、ほわほわとノドを下っていく間に、ふくよかな酸味が口中を漂う。うまい。ほうっとため息が出るような味だ。

 

コシの弱い酒だと、こうはいかない。どっしりしたうまみがあるからこそ、燗のうまさが際立つのだ。

愛用の酒燗器で燗をつける。湯の入った陶器に、酒の入った徳利をスポッと収めるしくみ。熱くしすぎるとバランスが崩れるので注意しよう。
愛用の酒燗器で燗をつける。湯の入った陶器に、酒の入った徳利をスポッと収めるしくみ。熱くしすぎるとバランスが崩れるので注意しよう。

 

東京2大巨頭「はせがわ」と「マチダヤ」が認めた味

そんな「喜正」のふるさとは、なんと東京。だが、ヒップホップ育ちではないし、悪そうなヤツが友達だったりもしない。

 

蔵元の所在地は、あきる野市の戸倉。都心とは遠く離れた秋川渓谷の入口に位置する。

 

秋川渓谷といえば、春はムラサキツツジや桜が咲き乱れ、初夏は新緑、秋には燃えるような紅葉が楽しめる、自然豊かな地。都民が憩うバーベキュー・キャンプのメッカとしても有名だ。

 

そんな風光明媚の地にあって、より恵まれた環境にあるのが「喜正」の蔵元、野﨑酒造だ。

 

特筆すべきは水の良さ。蔵の正面の戸倉城山から湧く伏流水はやや軟水で、酒の品質を劣化させる鉄分やマンガンが少なく、酒造りに最適なのだという。この水は、古くから戸倉の人々の生活用水として使われ、現在でも大切に維持管理されているそうだ。

 

そんな清らかな水を使い、都心より3~4℃は気温が低いという冷涼な気候のなか、少量生産で丁寧に醸したのが「喜正」なのだ。

常温の「喜正」を透明なグラスに入れ、色を見る。ほぼ無色だが、ほんのわずかに黄色味かかっているのがわかる。
常温の「喜正」を透明なグラスに入れ、色を見る。ほぼ無色だが、ほんのわずかに黄色味かかっているのがわかる。

 

その味のよさは折り紙つき。全国新酒鑑評会では平成23年から26年まで4年連続で金賞に輝き、東京地酒店の2大巨頭、「はせがわ酒店」と「味ノマチダヤ」が揃って取り扱うことからも、その実力の高さをうかがい知ることができる。

 

「東京の酒」といえば、水質の悪さを懸念する声もあろうが、そのイメージだけで敬遠してしまうのは、あまりにも惜しい。逆にいえば、この酒を知っているだけで、一目を置くに値するわけだ。

 

たとえば居酒屋で過ごすとき、背後で「喜正ちょうだい…」の声を聞いたなら、私は背中で「やるな」と思い、ひとつ杯をあおるだろう。「喜正」とは、そんな酒である。

どうして連載1回目に「喜正」を選んだのかな? そう思っていたら、部屋の中で同じ空き瓶を発見した。なるほど、昨年のいいイメージが残っていたのか……。
どうして連載1回目に「喜正」を選んだのかな? そう思っていたら、部屋の中で同じ空き瓶を発見した。なるほど、昨年のいいイメージが残っていたのか……。

 

【日本酒データ】

喜正 純米酒

アルコール度 15~16度

日本酒度 +2

酸度 1.6

原料米 美山錦

精米歩合 60%

小売価格 1800ml:2376円/720ml:1188円

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