グルメ
2022/5/27 11:15

最新「缶コーヒー」のクオリティが凄い! 「ORIGIN BLACK ルワンダ&ブラジル」誕生の裏には製作者のアフリカへの熱い想いがあった

“おうち時間”の増加は、「日常をより上質なものにしたい」という意識の変化をもたらしました。そのニーズから誕生したプレミアムな缶コーヒーが「UCC ORIGIN BLACK」シリーズで、レギュラーコーヒーの愛好家からも高い評価を受けているとか。そこで今回「UCC ORIGIN BLACK」について調べてみると、最新作「UCC ORIGIN BLACK ルワンダ&ブラジル」には開発者の熱い想いが込められていました。インタビューで商品の全貌を明かします。

 

↑シリーズ第1弾が「UCC ORIGIN BLACK ブルーマウンテン&モカ リキャップ缶275g」。2021年11月には、同「ブルーマウンテン&キリマンジァロ」が期間限定発売。そして希少な豆を掛け合わせた特別なおいしさに加え、産地とのストーリーやサステナビリティに一層こだわったのが最新作「ルワンダ & ブラジル」(写真)だ

 

開発者は学生時代からアフリカ支援をしていた

話を伺ったのは、UCC マーケティング部の千葉美華子さん。「UCC ORIGIN BLACK」の開発は、シリーズ第2弾の「UCC ORIGIN BLACK ブルーマウンテン&キリマンジァロ」から担当しています。

↑マーケティング本部 飲料マーケティング部 飲料ブランドフューチャーチーム 主任/千葉美華子さん 営業職からマーケティング本部に移動し、2021年より現職

 

「UCC ORIGIN BLACK」の大きな特長が、異なる個性を持つ2種類の希少なコーヒー豆をブレンドしていること。2022年4月4日から発売されている新作「UCC ORIGIN BLACK ルワンダ & ブラジル」も同様。特に今回の味作りにおいて個性を放っているのがルワンダ産の豆です。フレーバーの特長から聞きました。

 

「特長は、グリーンアップルのような明るくフルーティーな味わい。ブラジル産の豆を合わせることで、全体の味わいに厚みをもたせ、ルワンダのフルーティーな魅力を引き立てています」(千葉さん)

 

なぜルワンダとブラジルの組み合わせを選んだのでしょう?

 

「それは、当社と現地のサステナビリティ活動に関わるストーリーをお伝えしたかったからでもあるんです」(千葉さん)

↑アフリカ産コーヒー豆の魅力や、現地生産者への想いがつまった「UCC ORIGIN BLACK ルワンダ&ブラジル」

 

特に千葉さん個人としては、ルワンダをはじめとするアフリカ産コーヒー豆の魅力や、現地生産者への想いがあったといいます。それは、千葉さんがUCCに入社する前の体験や活動にさかのぼります。

 

「学生時代に支援活動を行い、実際に訪問もしたウガンダは貧しい国のひとつで、現地の方々はその日食べるお金にも苦労している現状があります。一方そこには自然に育まれたコーヒーの実がなっていて、私はコーヒー好きで知識もある。でも生産者としての技術などは持っておらず、当時の私では彼らの力になることができませんでした」(千葉さん)

 

コーヒー生産事業を活性化させ、現地の人々に持続可能な生活を――。帰国後、千葉さんの想いはますます強くなっていきました。そして、このあふれ出る情熱がUCCの入社へといいます。やがて企業の一員としてアフリカの課題解決の一助に。「まだまだやりたいことはたくさんあり、これからです!」と目を輝かせる千葉さん。夢を叶える挑戦に、終わりはありません。

↑ルワンダでのコーヒー豆生産作業の様子

缶コーヒーの味は嗜好に合わせて進化してきた

最初に述べたように、「UCC ORIGIN BLACK」シリーズは、自宅で過ごす時間の増加に伴う、プレミアムニーズから誕生しました。では、缶コーヒーのトレンドはどのような変遷を経てきたのでしょうか? ボトル缶コーヒーは2000年代前半に登場。ユーザーの特長を聞くと、コーヒー豆のクオリティや認証へのこだわりを持っている人が多いとのこと。つまりは「UCC ORIGIN BLACK」も、そういった高品質なおいしさを求める人向けのコーヒーです。

 

「市場に登場してから約20年の間で味わいも進化していきました。当社は当初から香料を使わずに開発をしていましたが、多くの商品は香料に甘めのフレーバーを使ったタイプが多かった気がします。その後、ユーザーの嗜好変化に伴ってコク深くなったり、キレが強くなったりし、クオリティも徐々に高くなっていきました」(千葉さん)

↑「当社では、一貫して香料を使わずにコーヒー豆の選定や焙煎、ブレンドといった技術でフレーバーを立たせることに注力してきました」と千葉さん

 

やがて、2017年頃にはペットボトルコーヒーがブームに。顕著な傾向は、少量ずつ時間をかけて楽しめるよう、飲みやすいテイストになっていること。この味わいの嗜好性に付随し、ボトル缶コーヒーも重すぎず飲み疲れない味覚構成になっていったとか。

 

「そうした変遷を経て、いまはコクとキレの好バランスな味が支持される傾向にあり、『UCC ORIGIN BLACK』もその調和を大切にしています。『UCC ORIGIN BLACK ルワンダ & ブラジル』はフルーティーなニュアンスの中に甘みを意識した味に設計しました」(千葉さん)

UCC独自のサステナビリティ活動とは

おいしさのほか、UCC独自のサステナビリティ活動と、産地とのストーリー性が込められているのも「UCC ORIGIN BLACK ルワンダ & ブラジル」の特長。これまでどのような取り組みが行われてきたのか、プロセスについても聞きました。

 

「ルワンダは、2012年に現地のフイエ郡ソブ村におけるJICA(国際協力機構)の一村一品運動(※)に当社が参画して以降、10年以上継続して農園の開拓から品質向上まで、生産支援や農事指導を行ってきました。今回は、ルワンダ輸出規格における最高等級豆(ルワンダA1)を使用しています」(千葉さん)

※:村単位で特産品を育て、地域経済を活性させることで貧困を減らそうというJICAの取り組み

 

一方ブラジルでは、20年以上前からUCC独自の活動が行われています。

 

「ブラジルのエスピリトサント州では、コーヒーの品質向上や生産者の生産意欲向上を目的に、2001年から『UCC品質コンテスト』という品評会を行っています。今回は、その2019/20コンテスト入賞ロットを一部使用しました。ルワンダ、ブラジルともに希少性とクオリティが高いコーヒー豆を使い、ストーリー性を込めながら作り上げたのが『UCC ORIGIN BLACK ルワンダ & ブラジル』です。ぜひ多くの方に楽しんでいただきたいと思っています」(千葉さん)

 

アフリカとブラジル、各地で長年行われているUCCのサステナビリティ活動が結実した「UCC ORIGIN BLACK ルワンダ & ブラジル」。コーヒー豆もUCCならではの農園から届けられた希少なもので、焙煎や抽出などこだわりは随所に。そうして生み出されたフルーティーさは、ほかの缶コーヒーにはなかなかない驚きのおいしさです。自分へのちょっとしたご褒美にはもちろん、さりげなく差し入れすれば話題作りにもなるはず。特別なひとときに、特別なボトル缶コーヒーを楽しんでください。

 

UCC ORIGIN BLACK ルワンダ&ブラジル

UCCがコーヒーの品質向上を目指し関わってきた産地「ルワンダ フイエマウンテン」と「ブラジル エスピリトサント」の原料をブレンド。コクは残しつつ、グリーンアップルのような明るい酸味を持つルワンダの特長を生かした、フルーティーな味わいだ。

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撮影/湯浅立志(Y2)