手早く安く食べられることから、都心を中心にニーズが高い立ち食いそば。GetNavi webでは、これまで選りすぐりの立ち食いそば屋を70店ほど紹介してきましたが、いったいどの店の記事が好評だったのでしょうか。そこで今回は、これまで紹介した立ち食いそば屋のなかで、もっとも人気が高かった(PV&UU)お店ベスト5を発表していきたいと思います。
■第5位
歌舞伎そば/東銀座
同店は、歌舞伎ファンや近隣のオフィスワーカーに愛される有名店。小料理店を思わせる風情ある外観が特徴で、以前は歌舞伎座の正面外にありましたが、現在はリニューアルした歌舞伎座ビルの裏手で営業しています。
もりかき揚げそば 470円
同店の定番は「もりかき揚げそば」。玉ねぎや春菊、さつまいもなどが入ったかき揚げは油切れもよく、素材の甘みが辛口のつゆとよく合っています。かき揚げが5~6個に割られて盛りつけられているのは、客が食べやすいようにという配慮からだそうです。
■第4位
野むら/浅草橋
平成4年創業の同店は、他に類を見ない個性的なそばを出すお店として有名です。その特徴はつゆにあり、都内でも屈指の黒さ。ネット上では「野むらの暗黒汁」と高評価の逸品です。さらにしょうゆの香りも強烈で、関西人なら逃げ出しそうな色と香りをしています。
いか天そば 430円
ところがこのつゆ、実においしいのです。塩分は強めですが甘みもあり、昆布やかつお節、宗田節を使っただしが、しょうゆの味に負けないうまみを主張しており、ひと口飲んだだけでクセになります。一番人気は丼からはみ出すいか天が盛られた「いか天そば」。バリエーション豊かな天ぷらも同店の魅力です。
■第3位
かんだ冨そば/新橋
新橋と御成門の間のビジネス街で営業する「かんだ冨そば」は、店内にハワイ音楽が流れるお店。外観にもリゾート気分が漂う同店が提供するのは、意外にも本格的な十割そばです。同店は数年前に店主が脱サラして創業。押し出し式製麺機で作った十割そばの味に感動し、そば店開業を志したのです。
海盛りかき揚天ざるそば 700円
人気メニューは「海盛りかき揚天ざるそば」。そばは押し出し式特有のモチっとした太めの平打ちで、噛み締めると鮮烈なそばの香りが広がります。だしはかつお本枯節、宗田節、さば節を使い、キリッとしてコクのある味。かき揚げは野菜と魚介で揚げの温度を変え、両方のうまみが引き立つ揚げ上がりです。
■第2位
あきば/秋葉原
立ち食い激戦区の秋葉原にあって「あきば」は、そばへのこだわりがトップクラス。麺には常陸の上質のそば粉を使用しており、これを機械でこねたあと、ミシュランひとつ星店で修行後に手打ちそばの店を経営していたご主人が手ごねで仕上げます。これにより、生地の間に空気が入って「ミルフィーユ」状態になって味わいが増すのです。
冷やかけあきばそば 560円
そんな手間をかけたそばは、色白でやや太め。角がしっかり立った麺をひと口食べると清涼なそばの香りが広がり、また驚くほどのコシがあります。なお、同店の人気メニューは「冷やかけあきばそば」。きゅうり、揚げ玉、わかめ、温玉などをトッピングした一品で、そばの風味とのどごし、鮮烈なだしの香りに驚かされます。
■第1位
南天/椎名町
同店の魅力といえば、なんといっても迫力満点の「肉そば」。「肉を食らう」という言葉が似合う迫力満点の看板メニューです。客層は小学生からお年寄りまで幅広く、女性も多いとのこと。常連は肉そばにキャベツやとろろなど、思い思いのトッピングを加えているようで、電車を途中下車して食べにくる人も多いそうです。
肉そば 430円
平打ちの太麺はモチモチの食感。つゆはかつお節や昆布でだしを取った、すっきりまろやかな味わいです。具の肉は豚肉の薄切り肉を甘辛く味付けしており、そばと肉を一緒に食べればまろやかなつゆに肉のうまみが溶け出し、おいしさが倍増されます。さらに粗めに切ったねぎの辛味がアクセントになっており、肉やつゆとの相性も抜群です。