グルメ
2022/12/29 20:00

大手各社や世界的に著名なブランドが続々と展開した『白ビール』【2022売れたモノSELECTION フード編】

大手メーカー4社が白ビールの新作を発売したほか、白ビールの雄「ヒューガルデン ホワイト」からノンアルコールタイプも登場。各社による“白”熱の開発ラッシュが目立った2022年。識者達はこの動向をどう見たのか?

※こちらは「GetNavi」 2023年1月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

酒離れは意外と進まないがノンアル飲料は活況

「アルコール飲料の1人あたり消費量は微増というデータはあるものの、全体に酒離れが進んでいる印象はあります。ノンアル飲料のバリエーションや質が高まり普及したのも酒離れをイメージさせている要因かも。私自身はホッピー(微アルビールの元祖?)が好きです」(経済学者・成田悠輔

 

元々人気の白ビールを各社が開発に注力

「もともと白ビールは個性と飲みやすさが両立していて人気。23年はビール減税され、注目度も上がっています。各社は次の手を打っているはずで、そのひとつが白ビールでは!」(フードアナリスト・中山秀明

 

コンビニで購入できる手軽さが後押しする

「キリンのシルクエールは苦味が少なくフルーティな香りで、ビール初心者も楽しめると話題を呼んでいます。大手メーカーが参入し、コンビニなどで購入できるのもヒットの要因」(フードツーリズム・今西絢美

 

誰でも飲みやすい味がビール離れを抑止する

「ビール離れが進む若者にアプローチしている白ビール。ビール好きには物足りなさがありますが、苦手な層をガッチリ取り込めることで次々と新製品が登場しています」(GetNaviフード担当・金矢麻佳

 

豊かなボディの上で華やぐフルーティな香りが心地良い

【ビール】2022年5月発売

サントリー
ザ・プレミアム・モルツ<ホワイトエール>

実売価格245円 ※現在は販売終了

チェコなどで収穫・製麦された「ダイヤモンド麦芽」を一部に使い、天然水で醸造。原材料や製法はサントリーの基本そのままに小麦麦芽を一部採用し、エール(上面発酵)酵母で醸造して上品な味わいに仕上げている。

 

↑アルコール度数は6%と高め。本家「ザ・プレミアム・モルツ」とほぼ変わらない濃い液色でリッチな飲み応えを楽しめる

 

個性と飲みやすさが調和した好バランスなクラフトビール

【ビール】

2022年9月発売

キリンビール
SPRING VALLEY シルクエール<白>

実売価格273円

無濾過で仕上げた、小麦麦芽のキメ細やかな口当たりとふわとろの泡が特徴。満足感がありつつも爽やかな味わいで、ビールが苦手な人でも飲みやすい。食中酒としてもピッタリ。

 

↑ニュージーランド産の希少ホップ「ネルソンソーヴィンホップ」を一部使用し、華やかで心地良い香りに。個性的でバランスの良い1本だ