一口にウイスキーといっても、王道のスコッチ・シングルモルト、スコッチ・ブレンデッドのほかにもジャパニーズ、バーボン、アイリッシュ、カナディアンなど、実に多彩です。そして、それ以上にバラエティに富んださまざまな飲み方があり、それぞれの楽しみ方があります。
『知れば知るほどおいしい! ウイスキーを楽しむ本 最新版』(監修・北村 聡/Gakken)は、「これからウイスキーを趣味にしたい」という人のために、その種類や銘柄などをわかりやすく解説した本です。一度は飲んでみたいあのボトルや知られざる銘酒まで、ウイスキーファン必見の内容です。
今回は本書より『知っておきたい大人のたしなみ バーの楽しみ方講座』について抜粋して紹介していきます。
空間を構成する一人として周りへの配慮を忘れずに
バーに立ち寄る目的は、お酒を飲むだけでなく、その空間を楽しむことにもある。誰もが心地良く感じられる空間というのは、店を切り盛りするバーテンダーの努力だけでなく、そこに居合わせたお客の気づかいもあって初めてでき上がるもの。周りへのリスペクトの気持ちを忘れずに、至福の時間を過ごしたい。
また、バーに来ているお客の中には、最高に楽しい気分の人もいれば、亡き人を思いながらお酒を飲む人、結婚記念日を祝う夫婦など実にさまざま。どんなお客が隣り合って座っていても、それぞれに合った接し方をしながらサービスをしてくれるのもプロのバーテンダーがいる店ならではだ。
特に「オーセンティックバー」といわれるタイプのバーには、お酒の知識や技術はもちろん、接客においても人の心に寄り添った細やかなおもてなしができるバーテンダーが揃っている。お酒を味わいながら、そんなバーテンダーとの会話を楽しむのも醍醐味のひとつなのだ。
「オーセンティックバー」とは?
銘酒を味わう本格的なバー。専門知識を持つバーテンダーがおり、静かな雰囲気の中でじっくりお酒を味わえる。少人数向き。一人あたり500 ~ 1500 円程度のチャージ料が必要。
バーの形態としては、他にホテル内のメインバーやラウンジ、大人数で音楽やスポーツ観戦なども楽しめるカジュアルバー、食事と一緒にお酒を飲むダイニングバーなどがある。
注文に迷ったらバーテンダーに相談を
バーに行った経験が少ないと、お酒の注文時に戸惑ってしまうこともあるかもれない。わかりやすく書かれたメニューがあればそこから好みのものをオーダーすれば良いが、バーテンダーに相談して作ってもらうこともできる。恥ずかしがらずに「初心者なので」と伝えよう。その場合もただ「おまかせで」のひと言だけで済ませないように。
好みの一杯に出会うためのオーダーのポイント
バーテンダーに相談するときは、どんなお酒が飲んでみたいのかをイメージし、具体的に言葉にして伝えよう。また味の好み以外にも、お酒に強いか弱いか、前の店ですでに飲んでいるのであれば現在の酔い具合なども併せて伝えておくとそれらを考慮して作ってくれる。下に具体的なオーダー例をまとめたので参考にしてみてほしい。
【information】
BAR 洋酒博物館
東京都中央区銀座6-9-13 中嶋ビル3階 ☎︎03-3571-8600
営業時間/18:00〜24:00 定休日/なし
ホームページ/https://r.gnavi.co.jp/g087600/ (楽天ぐるなび)
本書監修の北村氏がオーナーをつとめるバー。スコットランドや日本を中心に集められたウイスキーは実に1500 本以上。希少な年代物なども楽しむことができる。数々のカクテルコンクールでの優勝経験をもつ北村氏が作るカクテルも絶品だ。
【書籍紹介】
知れば知るほどおいしい! ウイスキーを楽しむ本 最新版
監修:北村 聡
発行:Gakken
大人なら知っておきたい。ウィスキー&シングルモルトの奥深き世界。BARでも家飲みでも役に立つ!基礎知識と本当の味わい方!
●全国のセブンイレブン、一部書店にて発売中