ソーシャルメディア・Xのライバルとなる分散型の「Bluesky」。そのユーザー数が2024年に289万人から2594万人に、ほぼ9倍に急拡大したことが明らかとなりました。
しかし、ユーザーが増えることはトラブルの増加を意味するため、Bluesky社はコンテンツ監視チームの拡充を余儀なくされ、その規模は約100人に達したとモデレーション(投稿の規制)レポートで述べています。
2024年にはユーザーが提出したモデレーション報告が648万件に達し、2023年の35万8000件から17倍に増加したとのこと。例えば、ブラジルでは8月下旬(ちょうどXが同国内で禁止された時期)にユーザーが急増するとともに、1日当たり最大5万件の報告が寄せられたそうです。
ユーザーがコンテンツを報告する最大の理由は反社会的行動であり、嫌がらせや荒らし、不寛容との理由で175万件が寄せられています。なりすましやフェイクニュース、アイデンティティや所属に関する虚偽の主張など、誤解を招くコンテンツについては約120万件、スパムに関する苦情も140万件もあったと述べられています。
さらに2024年には、Blueskyのモデレーターが6万6308ものアカウントを手動で削除した一方、自動システムは3万5842件のアカウントをスパムやボットネットワークへの参加などの理由により消したとのこと。
Blueskyは、X Premiumのようなサブスクリプション(有料購読サービス)モデルの開発を始めました。今後もXから避難してきた人たちの受け皿となるべく、さまざまな新機能が追加されていきそうです。