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2025/5/27 19:15

健康測定の精度もGPSの精度も進化! 「HUAWEI WATCH 5」など新スマートウォッチ発表会レポート

ファーウェイ・ジャパンから一気に3製品のスマートウォッチが登場しました。それぞれ特徴が違うため、スマートウォッチを手にしたい人にとって選択肢が広がりそうです。

 

今回は製品の発表会を取材したので、取材の様子を交えてそれぞれの製品についてレポートしていきます。まずは製品のラインアップと市場想定価格を見ていきましょう。

↑HUAWEI WATCH 5。

 

HUAWEI WATCH 5

46mm/ブラック/7万1280円(税込)

46mm/パープル/7万6780円(税込)

42mm/ベージュ/7万6780円(税込)

 

HUAWEI WATCH FIT 4 Pro

フルオロエラストマーベルト/ブルー・ブラック/3万7180円(税込)

ナイロンベルト/グリーン/3万9380円(税込)

↑HUAWEI WATCH FIT 4 Pro。

 

HUAWEI WATCH FIT 4

フルオロエラストマーベルト/ブラック・ホワイト・パープル/2万3980円(税込)

ナイロンベルト/グレー/2万5080円(税込)

↑手前に映っているのがHUAWEI WATCH FIT 4。

 

指を当てるだけで複数の測定が可能。デザイン性と使い勝手も高い

HUAWEI WATCH 5は、デザイン性の高さと最新テクノロジーを両立させたスマートウォッチです。デザインはボディ全体を見ると、滑らかな流線型を採用。またカラバリによってボディの素材を変えており、ブラックは316Lステンレス、パープルはチタン合金、ベージュは904Lステンレスを使用しています。

↑パープルのHUAWEI WATCH 5。

 

↑パープルのベルトは表面に立体織物加工を施したフルオロエラストマーを採用。ホワイトも同じで、ブラックは加工なしのフルオロエラストマーです。

 

さらに、ファーウェイ製スマートウォッチのなかで最も狭いベゼル幅となっており、画面を見たときの没入感を高めています。ディスプレイにはサファイアガラスを採用。高い耐擦傷性を備えつつ、球面によって流線型デザインをさらに印象付けます。このほか、466×466ドットの有機EL、約80.4%の画面占有率、ファーウェイのスマートウォッチ史上最高輝度の3000nitsと、高いディスプレイ性能を実現しています。

 

最新テクノロジーにおいては、本体右側に圧力センサー、心電図に使用する電極、PPG光電式センサーが一体化した新たなセンサーモジュール「HUAWEI X-TAP」を搭載。HUAWEI X-TAPに指を当てるだけで、健康管理機能「Health Glance」が起動し、心電図、心拍数、血中酸素レベル、体表面温度、ストレスレベルをリアルタイムで測定します。加えて、一定期間ウォッチを装着していることで、心拍変動、情緒、睡眠時呼吸乱れも測定結果としてまとめて知ることができます。

↑りゅうずの左となり、2つの丸いくぼみが付いている部分がHUAWEI X-TAP。ここに人差し指を当てます。

 

↑これらの測定結果は単にまとめて確認できるだけでなく、それぞれの健康モニタリング機能の精度も上がっているそうです。

 

ワークアウトにおいては、ファーウェイのフラッグシップに位置づけられる「HUAWEI WATCH GT 5 Pro」とほぼ同等のモニタリング機能を搭載しました。フルカラーマップを画面に映しながらのランニングやウォーキング、日本の99%以上のゴルフ場で利用できるゴルフナビ機能などに対応しています。5ATMやIP69の防水性能、ダイビングアクセサリー規格のEN13319に対応しているため、40mのフリーダイビングでも使用できます。

 

使い勝手においても新機能に対応。ファーウェイのスマートウォッチとして初めてNPUを搭載したことで、ウォッチを装着した方の指でジェスチャー操作が可能になりました。かかってきた電話を取ったり、アラームを止めたりできます。ジェスチャーを使ったゲームも楽しめます。

↑パソコンなどでAIの処理を担うNPUを搭載。

 

↑指をつまんだり、親指で人差し指の側面をなでたりするジェスチャーでスマートウォッチを操作できます。

 

このほかeSIM対応や最大11日間のバッテリー駆動時間も特徴です。

 

せっかく身に着けるスマートウォッチだから最新テクノロジーに触れたい、でも時計らしいデザインも捨てたくないという人に応える製品といえます。そのなかでも健康管理面の機能は充実しているため、体に気を使いたい人にはピッタリでしょう。また、数年ぶりにスマートウォッチを買い替える人にとっても、測定精度の高さに満足できそうです。

 

多くのスポーツに対応したFITシリーズのフラッグシップモデル

HUAWEI WATCH FIT 4 ProはFITシリーズの4世代目にあたり、シリーズのなかでフラッグシップに位置付けられる製品です。大きな特徴としては多種多様なスポーツに対応していることが挙げられます。

↑HUAWEI WATCH FIT 4 Proのグリーンモデル。

 

↑グリーンモデルは通気性に優れたナイロンベルトを採用。

 

新たに気圧計を搭載したことで、登山やトレイルランニングに活用可能。スマホアプリ「HUAWEI Health」から等高線入りのフルカラーマップをダウンロードしておけば、ウォッチ画面で確認できます。

 

また、別のアプリで作成した登山やトレイルランのルートをGPXファイルとして読み込めるため、オフラインでもウォッチ上でルートを見られます。ルートから外れると音声で知らせる機能のほか、残りのルート距離や上昇距離、自分の心拍数や血中酸素レベルも確認できるので、安心して登山やトレーニングに臨めそうです。

 

こうした屋外のワークアウトでも活用できるよう、深い山中でも安定した位置測位が可能になるなど、ルート精度を高めているとのこと。本体に搭載された「ヒマワリ型アンテナ」と独自のアルゴリズムにより、ウォッチがどの位置・どの向きにあっても、常に衛星の方向を自動で認識。これにより、GPS精度は「HUAWEI WATCH FIT 3」に比べて約20%以上高くなっているそうです。

↑GPS精度の向上を実現するヒマワリ型アンテナシステム。

 

HUAWEI WATCH GT 5 Proと同等のゴルフ機能も搭載。2400以上のゴルフ場マップをHUAWEI Healthからダウンロードしてウォッチで見られます。グリーンはもちろん、バンカーや池といった距離が一目でわかるほか、グリーンの方向と距離がコンパス画面で確認可能。コースを外れてもリカバリーできます。

 

さらに、ダイビングアクセサリー規格のEN13319に対応するため、40mのフリーダイビングでも使用できます。専用のワークアウトモードを起動すれば、水深や時間に関するリマインダー/アラームの設定も可能。

↑ダイビングにも使用可能。もちろん、ほかのマリンスポーツでも使えることになります。

 

これらのスポーツシーンで活用できるようにするため、ボディにもこだわったそうです。ディスプレイは耐摩耗性と耐擦傷性に優れたサファイアガラスを採用。ボディは航空グレードのアルミニウム合金、ウォッチのフチはチタニウム合金を使用しました。

 

ディスプレイは480×408ドットの有機ELで、サイズは1.82インチ。最大輝度は3000nitsを実現しています。

 

健康モニタリングも充実しており、心電図のほかに「快適」「普通」「不快」で判断する「情緒モニタリング」、ストレス測定、血中酸素レベル、睡眠測定が可能です。

 

バッテリーは最大で約10日間使用できる容量を備えています。またシリーズで初めてワイヤレス急速充電に対応し、約60分でフル充電できます。

 

多くのスポーツシーンで活躍できるポテンシャルを持ちながら、3万7000円台からとお手頃な価格に抑えられているのは魅力。アクティブな趣味が多い人にとってはいい選択肢となりそうです。

 

手に取りやすい価格ながら新機能をしっかり搭載

HUAWEI WATCH FIT 4は、より手に取りやすいモデル。約1.82インチのディスプレイを搭載するほか、本体は前モデルのHUAWEI WATCH FIT 3より薄くなっています。

↑HUAWEI WATCH FIT 4。

 

また、上位モデルのHUAWEI WATCH FIT 4 Pro同様、気圧計を搭載したため、登山やトレイルランニングにも対応。ヒマワリ型アンテナとデュアルバンド5種衛星システムにより、GPSの精度も向上しています。

 

健康管理においては、新たに情緒モニタリングに対応したうえ、心拍変動などが追加された睡眠モニタリング機能も搭載しました。

 

どの製品も前モデルから順当に進化しており、間違いなく買い替えて損はないでしょう。特にスポーツにおけるGPS精度や健康管理における測定精度の向上はうれしいところ。またこれからスマートウォッチを手にする人にとっても新しい3モデルから選べるのはうれしい悩みになりそうです。もちろん、すでに発売されているGTシリーズやBandシリーズも含めて選ぶ楽しみもあります。それぞれデザインから特徴、価格帯まで違うので、気になる人は店頭やWebで見比べてみてください。いずれも予約は5月27日からスタートで、発売は6月3日です。

 

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