ドローンのトップブランド、DJIから4K対応機が登場し、ビデオカメラ市場がさらに盛り上がり始めました。本記事では、専門家がDJI、パナソニック、ソニーの4Kモデルを徹底比較してNo.1を決定。また、全方位映像などが撮れるエンタメカメラや、いざというときに役立つ車載カメラのドライブレコーダーも紹介していきます!
3つの回転軸を持つジンバルがブレのない映像を実現
DJI
Osmo
実売価格8万5000円
球体の小型カメラと、カメラを水平に保つ機構「ジンバル」を搭載したハンドルのセット。専用アプリ「DJI GO」をインストールし、Wi-Fi接続したスマホを液晶モニターとして使用できる。カメラの撮影設定はスマホから可能。
●映像フォーマット:MP4、MOV
カメラが、3つの回転軸を持った台「ジンバル」に固定。このジンバルが撮影時の不要な動きを吸収し、ブレのないスムーズな映像が撮影できます。
3軸スタビライズシステム
縦/横/水平の3軸が自由に動く。そのブレをジンバルが抑えます。
ハンドルの人差し指の位置にあるトリガー。引き方によりカメラの向きを制御できます。
ジンバルの軸はモーター制御。ハンドルのスイッチでカメラの向きが変更できます。
光学式と電子式のハイブリッドで手ブレを5軸で自動補正
パナソニック
デジタル4Kビデオカメラ HC-WX970M
実売価格8万5100円
4つのレンズ群が独立して動く「4ドライブレンズシステム」で、4K高画質と望遠撮影を実現。「4KハイスピードMOSセンサー」と「クリスタルエンジン4K」で動きの速い被写体や暗所にあるモノでも鮮明に撮れます。
●映像フォーマット:AVCHD、MP4
5軸ハイブリッド手ブレ補正
光学式と電子式の両方でブレを補正するハイブリッドシステムを採用。ジャイロセンサーが毎秒4000回転で検知した映像のブレを、補正エンジンで高速処理して専用レンズが補正します。
上下/左右/縦回転/横回転/水平回転の5軸のブレを検出します。
付属の花型フード。斜めからの強い光を遮り、色の濃い高コントラストな映像を実現します。
液晶モニター脇のサブカメラ。撮影者を同時撮影してワイプに表示できます。
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独自の空間工学手ブレ補正で従来機より映像が約13倍も安定
ソニー ハンディカム デジタル4Kビデオカメラレコーダー
FDR-AXP35
実売価格12万4320円
被写体の質感まで再現する画質処理エンジン「BIONZ X」と、暗いシーンでもノイズを低減する「Exmor R CMOSセンサー」を装備。また、レンズはドイツのカールツァイス製で、解像度、コントラストなどにも優れています。
●映像フォーマット:XAVC S、AVCHD、MP4
空間光学手ブレ補正
光学系機構が空間に浮いているかのように保つ手ブレ補正を採用。従来機の光学補正手ブレ機構に比べ、手ブレ補正角度が約13倍と大幅に向上しました。広角、望遠でブレの少ない映像が撮影可能。
映像素子とレンズが本体内で浮いたような状態により振動を吸収します。
可動式の電子ビューファインダーを装備。モニターが見づらい屋外でも撮影しやすいです。
USBケーブルを内蔵。携帯の手間がなく、PCへの転送時などいざというときに便利。
高度な手ブレ補正が4Kの高解像度を生かす!
いま、4Kテレビが普及したことで、4Kムービーカメラの意義が高まってきています。それを選ぶ基準について、ライターの湯浅顕人さんは次のように語ります。
「重要なのは、手ブレ補正の性能。ブレは輪郭をボケさせ、4Kのキメ細かさを失わせるからです。」
そこで、手ブレ補正に定評のある3機種を、人気ママモデルの岡部あゆみさんに使ってもらいました。
実際に使ってみた岡部さんの映像がこちら!
「Osmoは、子どもを小走りで追いかけても、映像がブレていないのがスゴいですね。テレビのお散歩番組みたいなスムーズな映像が撮れてうれしいです」(岡部)
一方、高倍率ズームや高音質を誇るHC- WX970Mは、その小型・軽量さで女性の岡部さんでも楽に扱えていました。また、FD-AXP35は、撮影中に障害物に当たるなどの突発的な衝撃にも、高い手ブレ補正性能を発揮していました。