デジタル
2017/4/2 20:02

金魚をタブレットで誘導!? 国際スタートアップイベント「Slush Tokyo 2017」でデジタルライターが驚いた!

Slushは、2008年よりフィンランドで開催されている、テック系のスタートアップイベント。日本では2015年に初めて開催され、昨年は4000人の参加者を集めるなど急成長中です。3月29・30日に東京ビッグサイトで開催されたSlush Tokyo 2017には、日本だけでなく世界各国からスタートアップ企業が集まり、新たなテクノロジーや技術、製品などを展示。今回はその様子をリポートします。

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↑会場はスモークとレーザー光線と提灯によって、奇妙かつサイバーな空間を演出していました

 

国際色豊か……どころではなかった!

国際的なイベントとして、本当に世界各国からブースを出展している企業、団体が多いのが印象的です。なんていったって、ステージイベントや質疑応答のコーナーなどがすべて英語をベースに行われているほど。そんな状況において同時通訳などの設備はないというのだから、東京で開催しているものの、イベントとしては本当に国際イベントなのだと思い知らされました。まあ、本当に興味のある人、やる気のある人のみが来場するイベントなんでしょうね。なにせ、当日券だと一般が1万8000円、学生でも7500円もするんですから。

 

ということで、ここからは会場で筆者が気になったものを紹介していきましょう!

 

まずは、先日発表されたばかりの、Cerevo「TACHIKOMA 1/8scale」。これは「攻殻機動隊S.A.C.」に登場した多脚戦車「タチコマ」を再現したもので、AIによってコミュニケーションをとればとるほど会話が豊かになっていくとのことです。Cerevoはほかにも「PSYCHO-PASSサイコパス」に登場したドミネーターやプロジェクター搭載の可変型ホームロボットを展示していました。

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↑1/8スケールのタチコマ。Wi-Fiを介してクラウド上にアクセスし、会話を楽しむことができます。もちろん、各部が可動します

 

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↑作中では、犯罪係数を測り、対象の鎮圧にも使用された拳銃型アイテム「ドミネーター」。筆者はどちらかというと測られる立場のような気も……

 

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↑プロジェクターを搭載したホームロボット「Tipron」。自宅内の壁や床、天井などあらゆる場所をディスプレイに変えることをコンセプトに開発されたとのこと

 

続いて、DMMのブースへ。DMMはSlush Tokyoの公式パートナーとして全面協賛しており、数カ所にブースを出していました。なかでも目を引いたのはDMM,make Storeで販売している光る靴「Orphe」。9軸のモーションセンサーを搭載しており、動きに合わせてさまざまな光り方をしてくれます。さらに、スマホアプリと連携することで、音楽とあわせることも可能なんだとか。

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↑動きによってさまざまな色の組み合わせや、光り方を見せるスニーカーのOrphe

 

ほかにも、横浜にあるDMM VR THEATERのミニチュアを展示していました。

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↑DMM VR THEATERのミニチュアを展示。立体感のある映像が表示されていました

 

次は仙台市のブース。仙台市は「日本一企業しやすいまち」を目指しており、その関連でSlushに参加をしています。展示していたのは、水槽内の魚の動きをコントロールできる生体制御水槽「Aqtrium」や、女川町から生まれたエレキギターの新ブランド・QUESTRELの第一弾モデル「SWOOD」、ARアプリなど。個人的には特にAqtriumが面白かったです。

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↑水槽の中の魚を誘導できるAqtrium。何もしていない状態だと魚はバラバラに泳いでいますが……

 

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↑タブレットで操作すると、本当に金魚が一箇所に集まってきました

 

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↑洗練された機能美に加え、ダウンチューニング時における音にもこだわったというQUESTREL「SWOOD」

 

今回、多くのブースで見かけたのがロボット関連のスタートアップ。以前当サイトでも紹介した、プロダクションI.Gの「攻殻機動隊 S.A.C. 1/2サイズ タチコマ リアライズプロジェクト」のほか、ATOMプロジェクトのコミュニケーション・ロボット「ATOM」やプレンプロジェクトの“会話せずにコミュニケーション”をコンセプトにした「PLEN CUBE」、NECのデリバリーロボット「Relay」などがありました。

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↑1/2サイズのタチコマ

 

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↑ATOMや見守りロボット「TAPIA」(左上)のAIを開発するPWCのブース

 

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↑上部が360度回転し、周囲の写真を撮影したり、パノラマ写真を撮影したりできるPLEN CUBE。天面のディスプレイ表示で音声に頼らずコミュニケーションがとれます

 

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↑NECのRelay。自走して食べ物や飲み物を運びます。すでに海外では実用化されており、ホテルを中心に活躍しています

 

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↑Relayの上部の蓋を開けると中はこんな感じ。40L以上の容量があり、かなりの荷物を入れられます

 

ほかにも、尿などの排泄のタイミングを知らせる「D Free」やイベントの告知やチケット販売、領収書などを一手に引き受ける「EventRegist」など、おもしろそうな展示が数多くありました。

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↑排泄のタイミングを教えてくれる「D Free」

 

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↑イベントの管理をしてくれるサービス「EventRegist」

 

また、展示だけでなく、メインステージではひっきりなし講演が行われていました。筆者が参加したタイミングではAI企業であるAppierのCOO、ウィニー・リーさんが登壇し、アジア全域12都市にオフィスを擁する企業へと拡大した過程で学んだ5つの教訓について語っていました。

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↑AppierのCOO、ウィニー・リーさん

 

近年はクラウドファンディングなど、スタートアップ企業に投資する仕組みなどが確立しつつあり、さまざまなベンチャー企業が起業しやすくなってきています。本イベントでは、ともすれば大企業が失いがちな圧倒的な熱量を感じることができました。日本でもSlushが定着し、もっと多くのスタートアップ企業が生まれることを期待せずにはいられません。

 

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