ついに、Windows 10のリリースから2年が経過。昨年、強引なアップデートやその使い勝手をめぐって日本でも物議を醸しましたが、今年の秋に大幅なアップデートされることが発表されました。
アップデート版の名称は「Windows 10 Fall Creators Update」。5月に開かれた開発者向けイベント・Build2017では、その新機能についてデモンストレーションが行われ、初心者でも簡単に動画を編集できる機能や、音声アシスタント「Cortana(コルタナ)」の進化など、様々な新機能が紹介されました。
そんななか、これまであったファイル履歴の機能がなくなるのでは……という憶測も広がり始めています。
大規模アップデートでバックアップが消えそう
発端は、マイクロソフト社がうっかり公開してしまったと推測される内部ビルド。公開されたユーザーの範囲は、「Microsoft insider program」という開発中の機能を試すことができるプログラムの利用者の一部だと推測されています。
様々なマイナーチェンジのなかでもとくに目立ったのが、ファイル履歴のバックアップができず、リストアだけに限られてしまうという点。これがもし真実なら、これまでこの機能を活用してきたユーザーにとっては打撃で、何らかの代替策を練る必要がありそうですね。
ファイル履歴に代わる機能ができるという説も
ファイル履歴の機能がなくなる可能性と同時に注目されているのが、「Windows 10 Fall Creators Update」の新機能・タイムライン。
マイクロソフト社のホームページによれば、タイムラインによって過去にさかのぼって作業中のアイテムを見つけることができ、いつ何の作業をしていたのかが一目瞭然になる、とのこと。以前に使用した古いファイル、アプリ、サイトを開いてスムーズに作業を再開することができるようになるとのだとか。
とはいえ、使い慣れた機能はこのまま消滅してしまう可能性が高いわけです。それで、ユーザーからは賛否両論の声が集まっています。例えば、マイクロソフトマニアとして有名なTwitterアカウント・Walking Catが「ファイル履歴のバックアップはもうサポートされないのかな?」とつぶやいたところ、大量のリプライが。
大きくは、新機能にとって代わられるという楽観派と、ファイル履歴機能がなくなることを憂う悲観派とで意見が真っ二つに。
一部を取り上げると、「似たような機能に取って代わられると思うよ。タイムラインがそれにあたるんじゃない?」「そのタイムラインは、コルタナ経由じゃないと使えないんじゃないか? なんてこった!」「今までOne Driveで事足りていたから、とくに困ることもないね」「これまでより完璧なバックアップ機能が入ればいいんだけど」「ファイル履歴をどうかなくさないでくれ」などの声が寄せられています。
いずれにせよ、アップデートが始まるのは今秋の予定。それまでまだまだ様々な憶測を呼びそうですね。