電子楽器のローランドは、「ローランド/ボス 2017秋の新製品発表会」を開催しました。BOSSブランドからは、高品質エフェクターメーカーのJHS Pedalsとコラボレーションしたエレキギター用エフェクターや、ギター用アンプ「刀」シリーズに最適なキャビネットなど、ローランドブランドからは電子ピアノや合奏・合唱用キーボード、電子パッドや電子ドラム、DJシステムにモニタースピーカー、シンセサイザー類など多数の製品が発表されました。
プロミュージシャンによるデモンストレーションなどもあり、大盛況だった新製品発表会のなかから、注目の新製品をピックアップしました。
アコースティック楽器の演奏を楽しくする新感覚リズムマシン
このユニークな形状の製品は、リズムパートナー「DR-01S」です。アコースティックギターやウクレレなどのアコースティックな楽器や、いつでもどこでも演奏できるのが大きな魅力。
しかし、一人で演奏していると寂しさを感じることも。そんなときに使いたいのがコレ。簡単な操作で、好みのパーカッションサウンドやリズムパターンを再生できます。
従来のリズムマシンの場合は、自分でリズムパターンをプログラムする必要がありましたが、本機は不要。あらかじめ用意されているリズムパターンを選択し、楽器類を選択していくだけでリズムを奏でてくれます。
用意されている楽器は、シェーカー、タンバリン、マラカス、カホン、コンガ、ボンゴなどの打楽器のほか、ドラムセットなど全18種類。リズムパターンも豊富に用意されているので、楽器と組み合わせるとオリジナルのリズムパターンとすることも可能。また、作成したリズムパターンは保存しておくこともできます。
ACアダプタだけではなく乾電池駆動にも対応。ストリートでの演奏にも使えますね。発売日は2017年10月7日(土)、店頭予想価格は2万7000円前後となっています。
コンパクトながら迫力あるサウンドが楽しめるデスクトップ用スピーカー
こちらはローランドブランドの新製品。コンパクトサイズのデスクトップ用パワードスピーカー「MA-22BT」です。
横幅111mm、高さ223mmの省スペースなスピーカーながらも、ウーファーとツィーターの2ウェイバスレフ方式を採用。出力は20W×2のステレオ出力となっています。また、この製品はRACミニジャック×2とステレオミニジャックを装備しているほか、Bluetoothによる接続にも対応しています。
DTMやゲーム用としてはもちろんのこと、パソコンでの音楽再生にももってこいのスピーカーですね。デスクトップでの使用を考慮し、前面に高音・低音の音質調整つまみと音量調整つまみを装備しているため、操作性にも優れています。
なお、こちらはBluetooth接続非対応の「MA-22」です。Bluetooth用のペアリングボタンがない以外はほぼ一緒のデザイン・仕様となっています。
発売は9月23日(土)、店頭予想価格は「MA-22」が2万円前後、「MA-22BT」が2万5000円前後となっています。
小さくたって808なリズムマシン「TR-08」
1980年代のヒップホップやダンスミュージックで大きな存在感を示したリズムマシン「TR-808」。現在でも愛用者が多いマシンです。その音や使い勝手を小型のボディで再現したのが「Roland Boutique」シリーズの「TR-08」です。あの独特のサウンドはそのままに、A4ファイルの半分ほどにサイズダウン。見た目がかわいいだけでなく、実力も本家並みです。
音色は、独自の「ACBテクノロジー」を採用することで、オリジナルに忠実に再現。また、現代の使用シーンにあわせてUSBオーディオやMIDI対応など、使いやすさはアップしております。発売は9月29日(金)、店頭予想価格は5万円前後です。
シンプルで奥深いアナログシンセサイザー「SH-101」をコンパクトに
こちらは、同じく「Roland Boutique」シリーズの新製品「SH-01A」シリーズです。
ベースとなっている「SH-101」は、特徴的な音色とシンプルな操作感、そして当時としては手ごろな価格で大人気のアナログシンセサイザー。他の「Roland Boutique」シリーズ同様、本家の雰囲気と使い勝手、音色はそのままに小型化したモデルです。
カラーは上記のレッドのほか、ブルーとシルバーが用意されています。
発売日は、グレーの「SH-01A」が9月29日(金)、レッドの「SH-01A-RD」とブルーの「SH-01A-BU」が10月28日(土)となっています。店頭予想価格は3機種とも5万円前後となっています。
ローランド初のフルデジタルシンセサイザーがBoutiqueシリーズに登場
1987年にローランドが発売した、フルデジタルリニアシンセサイザー「D-50」。PCM音源によるリアルなサウンドを、アナログシンセサイザー的な方法で音作りができるハイブリッドな「LA音源方式」を採用。くわえて、リバーブやコーラスなどのデジタルエフェクトを搭載し、1台で多彩な音作りが楽しめる画期的なシンセサイザーでした。
そのD-50をコンパクトサイズでリメイクしたのが「D-05」です。もちろん、「Roland Boutique」シリーズとなっております。D-50の振る舞いを独自技術「DCB」(Digital Circuit Behavior)で再現。小さくても、あの当時のサウンドをバリバリ楽しめる1台です。発売日は9月29日(金)、店頭予想価格は5万円前後となっています。
そのほかの新製品はローランドのWebサイトからチェック! 欲しい機材が盛りだくさんなので、お財布と相談して決めてくださいね。