今回レビューする「Lenovo Mirage Solo with Daydream」は、「Oculus Go」、「Vive Focus」に先んじて登場したスタンドアローン型VRデバイス。スマホ、外部センサー、PCとの接続を必要としないスタンドアローン型のGoogle Daydream VRヘッドセットとして世界初の製品です。4月24日に発表、予約が開始され、5月11日に販売が開始される本製品で、実際のVR体験まで踏み込んだレビューをお届けします。
なお、Mirage Soloと同時に、YouTubeの新VRフォーマット「VR180」に対応し、左右180度×上下180度の立体写真や動画を撮影可能なカメラ「Lenovo Mirage Camera with Daydream」も発売されます。こちらのレビューも合わせてお伝えしましょう。
スタンドアローン型のVRデバイスであるMirage Soloは、スクリーンレス型VRビューワーのようにわざわざスマホを装着する必要はなく、またケーブル接続型VRデバイスのようにケーブルに縛られることも、ハイスペックなPCやゲーム機を用意する必要もありません。屋外も含めたどんな場所でも、電源を入れて頭に装着すれば、すぐVRコンテンツを体験できるのが最大のメリットです。
そしてMirage Soloの売りが「6DoF(6自由度)」への対応。3DoFの3次元回転に3次元移動が加わるので、仮想空間を自由に歩き回れます。
OSは「Daydream 2.0」、プロセッサーは「Snapdragon 835(APQ8098)」、メモリーは4GB、ストレージは64GBを搭載。5.5インチのQHD(2560×1440ドット)IPS液晶ディスプレイを内蔵し、通信機能としてはIEEE 802.11 ac/a/b/g/n、Bluetooth 5.0を備えています。LTE(4G)通信モジュールなどによるモバイルデータ通信機能は備えていませんが、ハードウェア構成的にはスマートフォンに非常に近いです。
Mirage Soloで「6DoF(6自由度)」を可能にしているのが、本体前面にあるふたつのセンサー(RGBカメラ)。このふたつのセンサーにより空間内の動きを把握する「WorldSense」という技術を実現しています。
セットアップはAndroidスマートフォンとほとんど同じです。言語設定、Wi-Fi接続、Googleアカウントの登録……とおなじみの手順で進み、最後にチュートリアルが始まります。チュートリアルはミニゲームも盛り込まれているので、遊び感覚でコントローラーの使い方をマスターできるはずです。