デジタル
2018/12/4 18:00

全バンドマンよ…自宅から一歩も出ずにバンドできる時代きたぞ! 宅録を超お手軽にするMTR「Spire Studio」

いつの世も楽器を演奏する人々は、「自宅で手軽に音楽を作れる環境」を求めてきました。カセットテープの時代から「マルチトラックレコーダー」という音を多重に録音できる機器に需要があり、時代ごとに名機が生まれてきました。

 

今回紹介する「Spire Studio」も、大枠としてはマルチトラックレコーダーの一種です。しかしぱっと見の時点で「これまでのレコーダーとは何か違うぞ?」という気がしませんか? もちろん気のせいではありませんし、見た目だけでなく機能も今までのマルチトラックレコーダーの域を越えたアイテムなのです。

 

↑iZotope「Spire Studio」実売価格4万3189円

 

iZotope

Spire Studio

実売価格4万3189円

 

これまでの典型的なマルチトラックレコーダー、通称「MTR」の姿は、多重録音できるトラックの数と同じだけのミキサーがずらっと並んでいて、そのミキサーにマイクや楽器、エフェクターをつないで録音。録音が終わったらミキサーを操作して各楽器の音量やステレオ配置を調整するものです。アイテムの形としては、ミキサーのノブやメーター、入出力端子がずらっと並んでいる、あれです。スマホの多重録音アプリやパソコンのDAWシステムの多くも、インターフェイスの大元はそれです。

 

↑カセットテープMTRの原型にして典型、タスカム「Porta One」と比べると、同じMTRには見えません

 

対してSpire Studioは、レコーダーらしくないルックスですし各トラックごとのノブやメーター、入力端子などのミキサーっぽい要素はまるで見当たりません。これでちゃんとした多重録音ができるの?と不安というか謎に思うかもしれませんが、できます。それも、これまでよりもずっと簡単に!

その秘密は、Spire Studioの3つの高機能により実現しています。

 

「録音音量などはiZotopeの技術で自動で最適化してくれる」→ミキサーっぽいノブやボタンをたくさん並べる必要はない
「プロクオリティのマイクと、マイクプリを本体に内蔵」→本体のみで録音できるので、外部機器をつなぐ端子は最小限で問題ない
「本体だけで多重録音ができる上に、ミキシングなどの作業はスマホアプリで実現」→本体のみでの基本の操作性は超シンプル

 

ではここからは基本的な使い方の流れをざっくりと紹介しつつ、そのポイントを紹介していきます。

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