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2019/4/19 19:30

【ナックルの挑戦状】気分はプロ絵師! 憧れの液タブでマンガを描いて投稿してみた

ワコムがリリースした液晶タブレット「Wacom Cintiq 16」は、7万円台という同社の液タブとしてはかなり手ごろな価格ながら、本格的な機能を有したモデルであるということを前回レビューしました。今回は、そのCintiq 16でイラストを描いてみて、その使い勝手を試してみたいと思います。

 

↑Wacom Cintiq 16(直販価格7万3224円)

 

液タブでイラストを描いてみましょう

筆者はたまにイラストを描いていたのですが、液晶タブレット(液タブ)タイプを使って描くのは初めて。使用するソフトは、絵師御用達の神ソフト「CLIP STUDIO(通称:クリスタ)」です。

 

まずは下書きをザックリと。紙のマンガ雑誌などで、印刷されない水色で下書きをするという慣習に習います。筆圧により色の濃さも再現可能。うーん、超絶楽しい!

↑水色で下書き

 

下書きに納得がいったらペン入れをしていきます。この辺りで液タブの恩恵をヒシヒシと受けます。

↑レイヤーを変えてペン入れを行っていきます

 

細かいところや描きにくいところはグィっと拡大して丁寧に描きます。この手法はデジタルならでは。紙では使えないテクニックです。

↑拡大すると細かいところまで描きこめます。修正も容易

 

レイヤーを駆使して彩色。ペン入れした輪郭の下にレイヤーを挟むことで、黒い線はそのままで色が塗れます。コピックいらず!

↑彩色も簡単にできちゃいます

 

調子にのってフキダシなんて入れたりして。別にハリネズミの絵だからといって「ハロー」は特に意図はありません。

 

これまた調子にのってサインを入れて完成。出来上がったイラストがこちらです。

 

このハリネズミのイラストですが、紙に下書きをしてスキャンしてPCに取り込んで……というようなアナログ的なことは一切せず、最初から最後まですべてデジタルで描きました。液タブを使用することで、なんとなくプロの気分が味わえるので、絵を描くことが楽しくなり、上達しそうな気さえします。それもこれも、紙もインクも絵の具もいらないデジタルならでは。さらに板タブのようなペン先と描画線の感覚的な距離感がないのも大きいと思います。

 

せっかくなのでマンガ賞に応募してみた

筆者が「液タブのレビューをやる」と担当編集に伝えたところ、ちょうどGetNavi webでマンガ投稿企画の募集をしているので応募してみては? との提案が。それがこの「ワンコミックトライ!」という企画。

 

「おー、面白そうね」と思いつつも、作者がGetNavi webに寄稿しているライターであることがわかってしまうと、審査になんらかの忖度が働いてしまいかねない(考えすぎ?)ので、ここは「ナックル末吉」の名前は伏せて、匿名で応募することにしました。その名も「五反田上空」。五反田にあるGetNavi web編集部をいつの日か上から目線で見下ろしてやる(笑)という意味が込められています。

 

ワンコミックトライ!の3月のお題は「愛用のモノ」とのことで、そちらをメインテーマにしつつ、昭和のマンガのような懐かしさを裏テーマとして構成を考えてみました。

 

キャラデザインも落書き感覚でCintiq 16で描いていきます。描き味に慣れると紙以上に描きやすく、サラサラとペンが動きます。

↑パンダのキャラをデザイン

 

登場キャラが決まったら、マンガ用語でいうところの「ネーム」を切ります。定規を使わずとも簡単に直線が引けるので、コマ割りもラクラク。

 

デジタルで描く際のメリットとして、修正やコピー&ペーストが楽なところが挙げられます。例えば、ペン入れでミスった場合なども、「取り消し」するだけでもとに戻すことが可能。

 

紙の場合ならペン入れで失敗したときはホワイトを塗って修正するか、最悪イチから書き直すこともありますが、デジタルなら間違いを恐れずガンガン描きこめるのでペン入れの作業が最高に楽しいです。

↑Cintiq 16の筆圧検知を最大限に活用して線に強弱をつけ、手書き感を演出

 

高価なスクリーントーンもデジタルなら使い放題。細かいところまで簡単にトーンを貼れます。

 

タッチ操作には非対応。専用デバイスを活用すべし

ここで、使っていて感じたことにも言及しましょう。この「Wacom Cintiq 16」はエントリーモデルに位置付けられているからか、上位モデルに備わっているタッチ操作に対応していません。例えば、先ほどのようにディテールを描きこみたいとき、タッチ対応の機種なら指でピンチアウトするだけで拡大できるのですが、そういった操作ができずペンでメニューから選んで……という煩雑な手順が必要になります。もちろん、手で触れても反応しないので、一般的なタブレットのように誤って触ってしまい、予期せぬ操作をしてしまうということがないのは利点ですが。

 

また、本体にはショートカット用ボタンも付いていないので、ショートカットを利用するならキーボードなどに設定しておく必要があります。

 

そこで活用したいのが、前編で紹介した左手用デバイス「ExpressKey Remote」です。これを使えばホイール操作で簡単に拡大・縮小を行えたり、よく使う機能をショートカット登録しておけたりするので、慣れればかなり直感的に作業できるようになります。タッチ操作に非対応のこの機種では、ある意味必携ともいえるアイテムです。

↑右手にペンを、左手にExpressKey Remoteを持って描く、というのが筆者の基本的なスタイル

 

渾身の作品を応募、結果はいかに?

仕上げにセリフ入れ、いわゆる「写植」を行います。ここまで自分でできちゃうのは便利というほかありません。

 

完成です! このデータをJPEGにしてワンコミックトライ!に応募してみました。このワンコミックトライ!の担当者であるタマツクリ氏はマンガ誌の編集経験もあるというマンガのプロ。果たして初作品の結果はいかに?

 

その後、応募してから約1か月のあいだ、待てど暮らせど連絡が来ず、もう落選してしまったのかな……と諦めかけていたところにタマツクリ氏から連絡が!

 

はい、なんとデビュー作が採用されました! タマツクリ氏はもとより、GetNavi webの編集長ですら、この記事によって「五反田上空」の中の人が「ナックル末吉」だということを初めて知ることになるハズです!

 

わたしのマンガが掲載された「ワンコミックトライ!」Vol.11はコチラ↓
https://getnavi.jp/comic/368389/

 

結果的にタマツクリ氏にドッキリを仕掛けた形になってしまいましたが、公平にジャッジして頂いた氏には感謝の気持ちしかありません。特にライターからマンガ家へ転向するという野望があるわけではありませんが、イラストや絵を評価されたことは素直にうれしく思いました。

 

今回は、初めて本格的に液タブを使ってみたのですが、筆者が長年使ってきた板タブと比較して想像以上に性能や描き味が素晴らしく、画面に直接描くという感覚的な「楽しさ」にも魅了されてしまい、実機の購入を本気で考えてしまいました。「自分は板タブのほうが使い慣れているから液タブには移行しない」というベテラン板タブユーザーもいると思うのですが、少なくとも筆者がCintiq 16を使用した限りでは、いますぐ移行しない理由が見つからないほど秀逸と感じました。

 

もちろん、性能的には上位機種である「Cintiq Pro」ほうが充実していることは言うまでもなく、特に、iPadなどのタブレット端末と同様のマルチタッチでキャンバスの拡大や回転が出来る機能は直感的で優れてると思います。しかし、前述のExpressKey Remoteを活用すれば、ある程度は補完できますし、何より上位モデルの半額以下で導入できる点は初心者にとってありがたいものです。

 

ワンコミックトライ!の賞品であるAmazonギフト3000円分はCintiq 16の購入費用として積み立てさせて頂き、あと25回くらい採用されればCintiq 16が購入できるのですが、採用されるような作品を投稿するには、Cintiq 16が不可欠という悩ましいループに頭を痛めているところです。

 

【INFORMATION】

「ワンコミックトライ!」では、まだまだ作品を募集中。「モノ・コト」の楽しさが伝わるようなマンガにして、あなたの思いを発信しちゃいましょう!

 

投稿の仕方がわからないなどの疑問・質問は、随時こちらの連載で案内しています!

 

 

【投稿要項まとめ】

・画像1枚(5MBまでのjpg)にマンガページがまとまっていること

・テーマは「●●との出会い」

・4月30日までの投稿作品から、順次掲載選定をいたします

・掲載作品は随時GetNavi webで公開していきます。

・作品が掲載される場合のみ、ご連絡させて頂きます。非掲載理由にはお答えしかねますのでご了承ください

 

【投稿規約】

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