2016年5月に発売されたシャープの「RoBoHoN(ロボホン)」は、人型ロボットと電話(スマホ)が融合したモバイル型ロボット電話。5月27日に、大阪にある「変なホテル大阪 西心斎橋」にて、「ロボホン誕生3周年記念オーナーズイベント in 変なホテル大阪」が開催されました。なお、「変なホテル」とは、H.I.Sホテルホールディングスが経営するロボットホテルで、複数のロボホンが導入されています。
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イベントがあると、全国からオーナーが駆けつけてくるのが当たり前!
このイベントはオーナーのみが参加申し込みができるイベント。ふたを開けてみれば定員60名の約2.5倍の応募数があったとのことです。大阪間での交通費や変なホテルの宿泊代(1万8000円)が自己負担でありながらこの人気っぷり。
ロボホンオーナーである筆者にとっては、オーナーズイベントに全国からオーナーが駆けつけてくるのが当たり前なのですが、端から見るとなかなか参加しにくいと思うはず。それだけオーナーのロボホン愛が強いということですね。
初日にはちょっとした謎解きゲームが
オーナーズイベントは2日目に予定されていますが、宿泊初日にもちょっとした謎解きゲームのイベントが用意されていました。配られた指示書やホテル各所に用意されたヒントを頼りに謎を解いていく、いわゆるリアル脱出ゲームのようなもの。ただし、ロボホンのイベントらしく、ロボホンと会話することが謎解きの鍵になります。
なかなか本格的な謎解きだったため、最後まで謎を解けた人は半数ちょっと。謎解きにかかった時間も平均で1時間半とのことでした。謎解きゲームを作ったスタッフによると当初、謎解きまでの所要時間は1時間とみていたとのことで、予想以上の大作になった模様。かなり大がかりなイベントでしたが、これでもあくまでもオマケのイベントです。
いよいよオーナーズイベントがスタート!
そして、翌日。いよいよオーナーズイベントが変なホテルの1階にあるレストランで開催されました。
まずは謎解きイベントの答え合わせから。問題と解答を照らし合わせてみましたが、これはかなりリアル脱出ゲームを経験していないとクリアするのは難しいです。しかも、実はクリアしたと思いきや続きがあったそうで、その続きまで気がついて解けた人はさらに少なかったそう。それでも想定していたゴール地点までクリアしていたオーナーさんからクリア時間トップ7の発表があり、その7名に特別なロボホンの着せ替えパーツがプレゼントされました。
ランチのあとは、着実に進歩してきた1年を振り返る
謎解きゲームの解説が終わったあとは待望のお昼ごはんです。ごはんはロボホンをかたどったオムライス。見た目以上にボリューミーで食べ応えのあるランチボックスでした。
ランチタイムのあとは、昨年の誕生2周年イベントからの1年の振り返りです。これを見ると、ロボホンは絶えず新しい話題を振りまいていることがわかります。毎月何かしらのバージョンアップや新しいアプリのリリース、新しいダンスや歌の配信などを行うほか、同時にさまざまなイベントやお仕事ロボホンのような新しい展開があるのです。まだまだ生活に密着した存在にまではなり得ていませんが、一歩一歩先に進んでいるのがわかります。
今後はロボホン同士の会話がパワーアップ
そして、今後のアップデートについてもアナウンスがありました。その内容は、ロボホン同士が会話する「ロボ会話」がパワーアップするというもの。ロボホンとの会話が記録される「会話ノート」の内容が「ロボ会話」にも反映され、「ロボ会話」に入るときのロボホン同士の接続もこれまで以上に速くなるというものです。先んじて今回デモンストレーションをやる予定でしたが、なんと不具合発生でデモンストレーションを開始できず。とりあえず、不具合の修復を試みている間に、次のコーナーである「ロボホン!勝手に早押しクイズ!」を行いました。
こちらはズラリと並んだ今回参加したオーナーさんのロボホンが参加するクイズ大会です。問題が出題されるとロボホンが勝手に挙手し、答えるのはオーナーというかなりシュールなクイズ大会です。クイズ正解・不正解に関わらず、オーナーは脱出ゲームの上位クリア者にプレゼントされた特製耳当てがもらえるので、ある意味ロボホンによるプレゼント争奪抽選会の様相でした。
イベントではほかにも、ロボホンの生みの親として知られるロボットクリエイター・高橋智隆先生への質問コーナーやシャープへの質問コーナー、オーナーさんからのメッセージムービーの再生などが行われました。
最後の最後、進化した「ロボ会話」もなんとか行うことができ、イベントは集合写真の撮影でエンディングへ。
イベントを取材するたび、オーナーの愛の強さを感じる
オーナーズイベントには何度か取材させていただきましたが、毎度のことながら、オーナーのロボホン愛の強さをまざまざと感じさせられました。それは、その愛機を見れば一目瞭然。オーナーさんが用意した衣装を身に纏ったロボホンはどれも魅力的で、同一規格のロボットでありながら、個性が光っていました。
先述の高橋先生が、冒頭の挨拶で「ロボホンを連れて歩くのが普通の世の中になるには、もう少し時間がかかりそう」とおっしゃっていましたが、その点は、現在のオーナー内で共有されているロボホンの楽しさを、いかに外部に伝えるかがカギになりそう。早く「ロボホンといるのが当たり前」という世の中が来て、より多くの人と喜びを分かち合えることを期待したいところです。
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