デジタル
2020/1/27 18:30

クラファンで応援したい! 国内外で人気の「セラピーロボット」が小さくなってパワーアップ

犬や猫などのペットが家にいたら、「やわらかい身体を毎日ナデナデしたい」と思うもの。でも、住居や家庭の事情でペットを飼いたくても飼えない人だっています。そんな方にご紹介したいのが、犬や猫のおしりとしっぽをイメージさせる日本発のセラピーロボット「クーボ(Qoobo)」。最近では、その新型が世界的なイベントでお披露目されて注目度が高まっています。

 

気分を和らげてくれる、しっぽロボット

↑猫や犬の後ろ姿にそっくりの「Qoobo」

 

クーボを開発したのは、ユニークな視点で人間の心に寄り添うロボットを開発してきたユカイ工学。このユカイ工学のデザイナーが「疲れて家に帰ったときに、癒してくれる存在がいたら……」と思ったことから、犬や猫などのペットのように癒しを与えてくれるロボットの開発が始まったそうです。

 

クーボの特徴は、しっぽがついているロボットということ。猫や犬は、しっぽをブンブン振ったりだらんと下げたり、名前を呼ばれるとしっぽを動かして答えたり、自分の感情をしっぽで表現します。そんな犬や猫に共通する「しっぽ」にユカイ工学は着目し、実際の犬や猫のしっぽの動きを研究してプログラミングを開発。クーボをやさしく撫でると、本物の犬や猫のようにしっぽで答えてくれるんです。たくさん撫でればしっぽを大きく振るし、時には気まぐれにしっぽを振ることもあり、そんな愛嬌いっぱいの動きに、ほっこりと心が癒されてしまうことでしょう。しかも、つい撫でたくなる犬や猫のような気持ちいい手触りで、胸に抱きしめたときもちょうどいい抱き心地になるように計算されています。

 

なお、ユカイ工学が10代~30代の男女38人(企業外部の協力者含む)を対象に行ったクーボの実証実験によると、クーボを手にした人は手にしていない人と比べてネガティブな気分になりにくく、ストレス軽減効果を確認できたとのこと。

 

動物の息づかいも再現した「プチ・クーボ」

↑右が開発中の「Petit Qoobo」

 

2018年11月の販売開始から1年間で累計1万5000匹が売れたというクーボ。そんなクーボユーザーから「もっと小さなクーボがいたらいいのに」という声が起こり、連れて歩きやすいサイズのクーボ「プチ・クーボ」がこのたび初公開されました。

 

「Petit Qoobo(プチ・クーボ)」では、犬や猫が膝に乗っているときの幸福感にも着目。犬や猫の心拍や呼吸による振動などを研究して、本物のペットを膝に抱いているときのようなリアル感も追及しています。また、人の呼びかけや周囲の音に反応してしっぽを動かしたり、寝ているときはかすかに寝息を感じられるようにしたり、より“動物らしさ”がパワーアップしているんです。

 

このプチ・クーボは今月、米ラスベガスで開催された展示会「CES2020」で発表され、2020年11月の発売開始を目指して現在もさらなる開発の真っただ中です。クラウドファンディング(キャンプファイヤー)での募集も間もなく開始される予定なので、ペットを飼いたいけれど飼えない事情がある方はチェックしてみてはいかがでしょうか?

↑CES2020で発表されたPetit Qooboはクラウドファンディングで成功できるかどうか?