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2020/1/24 19:25

2020年にもなってPCに「未来」を感じた! 海外でみた「最も新しく尖ったPCたち」

AI、5G、車、AR/VRなど、世界の最新テクノロジーが集結する「CES(Consumer Electronics Show)」。今年もアメリカ・ラスベガスで例年通り開催され、デジタル好きな人たちの心を大きく揺さぶったのちに閉幕しました。様々な注目すべき製品がある中で、今回は「未来を感じる」PCの発表に的を絞ってご紹介します。

 

DynaBookは8K映像編集

120型8K液晶ディスプレイを展示していたシャープは、ノートPC「Dynabook」で8K映像を編集できる「8K Video Editing PC System」を発表しました。第10世代のインテルCoreプロセッサを搭載した15.6型4KディスプレイのノートPC、Thunderbolt 3接続のNVIDIA Gfx、そして8Kモニター、Adobe Premiere Proで構成されます。現在開発中とのことですが、ノートPCで8K映像が編集できる時代が到来しそうです。シャープはCESで5Gスマホの開発を進めていることも明らかにしました。未来に果敢に攻めていく姿勢、今後が楽しみですね。

↑「8K Video Editing PC System」で8K映像を編集できます

 

↑Adobe Premiere Proで編集を行います

 

NECはアメリカ市場に再参入

NECは、アメリカ市場向けに新製品を3つ発表しました。1/21に国内発表もされた、ガラス天面が美しいノートPC「LAVIE VEGA」、「Crystal Sound Display」で臨場感のある音が楽しめる「LAVIE Home All-in-one」、国内でも発売済みの13.3型モバイルノートPC「LAVIE Pro Mobile」です。NECがアメリカ市場に打って出るのは、約5年ぶりとのこと。発売は2020年3月の予定です。

 

LAVIE VEGAは、天面のガラスだけでなく、輝度400nitの有機ELディスプレイが特徴の15.6インチノートPCです。Lenovoブースの一角に設けられたNECのコーナーでは、ガラスの天面に鉄球を落とすデモを行っていましたが、キズひとつ付いていませんでした。

↑Gorilla Glass 6で強度も十分

 

LAVIE Home All-in-oneは、27型ディスプレイが振動することで音を出す、Crystal Sound Displayを搭載しています。ディスプレイに触るとかすかに震えていることを感じました。正面で音を聴くと、しっかり多方面に音が振り分けられていることがわかります。また、シャットダウンしていても声で呼びかけると起動するWake On Voice機能や、狭額縁なデザインなど、リビングに設置したときに使いやすいPCとして設計されています。

↑オールインワンデスクトップPC、LAVIE Home All-in-one

 

↑キーボードはディスプレイの裏に収納できます

 

DELLの2画面PC「Concept Duet」

DELLは2つの画面を搭載したコンセプトモデル「Concept Duet」を展示していました。13.4型の2つの画面では、それぞれ別の作業をすることができます。また、大きな1画面として利用したり、片方で表示していたウィンドウをもうひとつのウィンドウにスワイプして移動することもできました。また、ディスプレイには手書き入力が可能、キーボードを置いてタッチパネルを画面表示して利用することもできるなど、表示スタイルだけではなく入力方式にも配慮した設計となっていました。デモでは非常にスムーズな動きを見せていましたが、スペックなどは不明です。

↑DELLのコンセプトモデル「Concept Duet」

 

↑手書き入力、キーボード、タッチパネルでの操作が可能です

 

折り曲げられるPC「ThinkPad X1 Fold」と背面にもディスプレイ「ThinkBook Plus」

LenovoはフォルダブルPC「ThinkPad X1 Fold」を発表しました。13.3型有機ELディスプレイを半分に折り曲げることができるPCです。折り曲げた際のすき間には、専用のBluetoothキーボードがぴったりと収まります。外面は革製のカバーが付いており、まるでシステム手帳を抱えるような感覚でノートPCを持ち歩くことができます。

 

また、背面にフリップがあり、広げてスタンドにすればデスクトップPCのような使用法もできます。キーボードはマグネットでディスプレイ上に固定されるため、安定した状態で文字入力ができます。また、ペン入力も可能です。

 

CPUはIntel Coreプロセッサ(Lakefield)。メモリは8GB、ストレージは最大1TB SSDを搭載します。本体サイズは、開いている状態でW299.4×H236×D11.5mm、閉じた状態でW158×H236×D27.8mm。重さは999gと、両手で開いた状態で持っていても非常に軽く、しっくりと手になじみます。価格は2499ドルで2020年半ばに発売予定です。

↑Lenovo「ThinkPad X1 Fold」

 

↑2つの画面を開いたところ

 

↑閉じると革製の手帳のようにも見えます

 

Lenovoは、PCの背面にもディスプレイを設置する機種も発表しました。それは13.3型ノートPC「ThinkBook Plus」。背面には10.8型E Inkディスプレイが搭載されています。E Inkディスプレイには、通知やカレンダー、メールなどを表示することができ、背面ディスプレイで確認した内容をPCを開いてメインディスプレイで読むことができます。イメージとしては、ガラケーにあった小さな背面ディスプレイに近いかも知れません。

 

背面ディスプレイにはペンによる手書き入力も可能です。PCを開かなくても、メモ書きやスケジュール確認ができるようになっているんですね。ただし、2枚のディスプレイが搭載されているだけあって、正確な数値はわかりませんがかなりの重量でした。

 

CPUは第10世代のIntel Core i7プロセッサ、メモリは最大16GB、ストレージは最大512GB SSD。3月に発売予定で、価格は1199ドルです。

↑「ThinkBook Plus」は背面ディスプレイを搭載しています

 

↑背面で表示したり、メインで表示したりできます

 

↑付属のPrecision Penでペン入力も可能です

 

HPはTile内蔵PCとDisplayHDR 600対応PCを発表

HPは、デバイス紛失防止タグ「Tile」が入り、スペックも強化された「HP Elite Dragonfly」、31.5型ディスプレイのオールインワンデスクトップPC「HP ENVY 32 All-in-One」、そしてCESアワードを受賞した「HP Spectre x360」を発表しました。

 

HP Elite Dragonflyは13.3型ディスプレイのノートPC。オプションで紛失防止タグ「Tile」が入れられるようになっています。PCをなくすことなんてないと考える人もいるかもしれませんが、荷物が多いときはうっかり置き忘れてしまうもの。その際にもスマホのアプリから位置情報を確認できるのです。PCを閉じている状態でも、Tileは位置情報を表示したり、アラームで居場所を知らせることができるそうです。

 

CPUは第10世代Coreプロセッサ、メモリは最大16GB、ストレージは128GB SATAなどが選択できます。サイズはW304.3×H197.5×D16.1mm。重量は990gです。今後5Gモデムが搭載されることが決定しています。

↑HP Elite Dragonflyは1kgを切る軽量PC

 

↑PCがスリープ状態でもスマホから認識できる

 

HP ENVY 32 All-in-Oneは、DisplayHDR 600に対応した31.5型4Kディスプレイを搭載しています。解像度は3840×2160ドットで、3辺が狭額縁となっています。スタンド部分にはQi受電器が入っていてスマホを充電できたり、キーボードにスマホを立ててキーボードからスマホへ文字入力したりと、スマホネイティブ世代がいる家庭でも便利に使えそうなPCです。

 

CPUは第9世代Coreプロセッサ、メモリは16GB~、ストレージは1TB SSDが搭載されます。北米ではすでに発売を開始しており、1599.99ドルから販売しています。

↑明るく美しいディスプレイのHP ENVY 32 All-in-One

 

↑スマホを立てて作業することもできます

 

今年のCESはPC花盛りで、先進的な機能も数多く追加されていますね。コンセプトモデルがどのように販売モデルへ進化していくのかも注目したい点です。私はデスクトップPC風、2画面ノート風など様々な使い方ができるThinkPad X1 Foldを折り曲げられたことが幸せでした。コンパクトに畳めて軽量なのは嬉しいところです。PCはまだまだ進化の過程なのだと感じたCES 2020でした。

 

【フォトギャラリー(GetNavi webにてご覧になれます)】