ソースネクストは、ボタンを押して話した内容を瞬時に大きな文字で表示するIoTデバイス「ポケトークmimi」を発表しました。8月27日より予約受付を開始、9月4日から全国の家電量販店の他、眼鏡販売店の「メガネの愛眼」でも販売を開始します。
ポケトークmimiは、通訳機の「ポケトーク」を日本語から日本語への翻訳に設定して、耳の聞こえにくい人との会話に使うユーザーがいることがきっかけで開発されたとのこと。AIによる高性能な音声認識エンジンを採用して、スピードや文字の見やすさ、使いやすさにこだわり、加齢性難聴の方や聴覚障がいのある方とのコミュニケーションをスムーズで快適なものにします。高齢化が進む今後においても需要は増えそうです。
基本機能は、ボタンを押しながら話した音声をリアルタイムに文字に変換し、画面に表示すること。耳の遠い人に大声で話す必要も、文章を手で書く必要もなく、話して画面を見せるだけで、快適な筆談ができます。
口の動きを見て言葉を読み取る難聴者の方にとっては、マスクの着用が必須となった昨今の状況が、コミュニケーションを取るうえで大きな障壁になっています。その点、ポケトークmimiは文字で伝えられるので、マスクをしながらでも会話可能です。
ポケトークmimiは翻訳スピードと聞き取り性能にもこだわっています。声を張り上げる必要もなく、普通の声量で話したそばから文字に変換されるため、人前で気兼ねすることもありません。
翻訳スピードの速さを実現しているのは、クラウド上のAIを用いた高性能なシステム。ポケトーク同様に翻訳した文字を瞬時に表示します。
聞き取り性能の高さは、ノイズ・キャンセル機能を搭載するマイクロフォンを装備し、雑音を除去するため。精度の高い文字変換を実現します。
使い勝手にも配慮されており、大型画面で好評の「ポケトーク S Plus」のボディや部品を活用しながらも、表示する文字サイズはさらに大きくしています。
また、日本語としての読みやすさにこだわり、数多くのフォントの中から、日本語が読みやすい教科書体フォントを採用。背景も通常の白色ではなく、紙のようなテクスチャー処理を施し、見た目の優しさを追い求めたとのことです。
ポケトークの高性能を「音声の文字化」に焦点を合わせた本製品は、誰とでも分け隔てなくスムーズに会話するためのより幅広いシーンで活躍しそうです。病院内など大きな声が出しにくい場面でも使ってみたいですね。