スマホやタブレットが普及しているいま、「メモ書き」をデジタルでやるべきか、アナログでやるべきか悩んでいる人は多いのではないだろうか? そんな人にぴったりな、アナログならではの書き味と、デジタルならではの利便性の両立を目指した製品がワコムの「Bamboo Spark」だ。
本製品は手書きメモをデジタル化できる進化型ノート。ファイル型の「スマートフォリオ」、専用ペンの「スマートボールペン」、任意のノート、そしてAndroidまたはiOSを搭載したスマートフォンやタブレットを組み合わせて使用する。
最初のセットアップは非常にカンタン。Play ストアまたはApp Storeから「Bamboo Spark」アプリをインストールすれば、アプリ初回起動時にスマートフォリオとスマートフォンまたはタブレットをペアリング(接続設定)できる。クラウドサービス「Wacom Cloud」にユーザー登録しなければならないのがやや面倒だが、セットアップは数分で完了するだろう。
ワンタッチで簡単にデジタル化
利用方法はいたってシンプル。スマートボールペンを用いてノートパッドに自由に書いたら、ノートパッド左に位置するボタンを押せば、書いた内容が1ページ単位で保存される。このときスマートフォリオとスマートフォンまたはタブレットが接続されていれば、書いた内容は即座に同期され、同時にWacom Cloudにもアップロードされる。保存したメモは、Bamboo Sparkアプリですぐに閲覧できるし、PCのブラウザーからWacom Cloudにアクセスして閲覧・管理することも可能だ。
また、Bamboo Sparkアプリからは、テキスト形式、画像形式、PDF形式、WILL形式(ワコム独自のストロークデータ)でエクスポート可能なので、DropboxやEvernote、メールアプリなどに共有できる。
好みのノートを利用可能だがペンは純正のみ
本製品最大の売りは50ページ以下であれば好きなノート(A5サイズ)を使用できること。罫線の有無、書き味などにこだわってお気に入りのノートを選べるのは嬉しいところだ。しかし非常に残念なことにBamboo Sparkのスマートボールペンは、多くのボールペンで採用されている4C規格のリフィル(替え芯)を利用することができない。
スマートボールペンの替え芯は4C規格のリフィルとほぼ同サイズに見えるが、径が異なるため装着しても固定されない。最終的な書き味はノートとリフィルの組み合わせで決まるので、ワコム純正の替え芯しか利用できないのは残念だ。
Bamboo Sparkには、ガジェットポケットつきスマートフォリオ、タブレットスリープつきスマートフォリオ、iPad Air 2専用スマートフォリオの3種類のラインナップが用意されている。長く使うことを想定しているのであれば、異なるサイズのスマートフォンやタブレットに対応できる前の2製品がいいだろう。
ワコム純正の替え芯しか利用できないとは言え、罫線の有無、用紙の感触や摩擦などにこだわったノートを自由に選べるBamboo Sparkは、タブレットとタッチペンなどとの書き味とは比べものにならないほど上質だ。シリコンゴムや導電繊維タッチペンのやや頼りない感触、デジタイザーペンのガラスを叩く固い感覚に満足できない方は、本製品を試してみてはいかがだろうか?
【URL】
製品情報 http://www.wacom.com/ja-jp/products/mobile-accessories/bamboo-spark