11月11日、午前3時から行われたApple Event。ここで発表された新製品は、13インチのMacBook Pro/AirとMac miniでした。この記事では、それらのスペックを比較し、何が一緒で何が違うのかをまとめていきます。
新型MacBook Pro/Airの主な違い
・GPUのコア数
新開発のAppleシリコン・M1を搭載していることは一緒ですが、グラフィック性能を司るGPUのコア数が微妙に異なります。MacBook Proは全モデルが8コアのGPUを搭載するのに対し、Airは7コア・8コアのモデルが存在します。なお、CPU、ニューラルエンジンのコア数に差異はありません。
・電源とバッテリー
バッテリー容量と最大連続稼働時間は、Proが58.2Wh/20時間、Airが49.9Wh/18時間となっています。なお、連続稼働時間は従来モデルから格段にパワーアップしており、Proに至っては2倍にまで伸びました。
・Touch Barの搭載
MacBook Proのみ、Touch Barを搭載します。
・厚みと重量
厚みはProが1.56cm、Airが0.41~1.61cm。重量はProが1.4kg、Airが1.29kgです。
・オーディオ
Proがハイダイナミックレンジステレオスピーカーを搭載しているのに対し、Airはステレオスピーカーです。マイクの質もProのほうが高く「スタジオ品質」とAppleからアナウンスされています。
・価格
Proが14万8280円、Airが11万5280円(それぞれ税込)。3万円近い開きがあります。
新型MacBook Pro/Airの主な一致点
・CPU、ニューラルエンジンのコア数
Appleシリコン・M1のCPUは8コア、ニューラルエンジンは16コアで、Pro、Airで共通です。なお、前述のとおりGPUのコア数にのみ違いがあります。
・ストレージ、ユニファイドメモリのバリエーション
ストレージは、256GB、512GB、1TB、2TBのSSD、ユニファイドメモリは8GB、16GBのバリエーションから選択できます。
・画面サイズ
M1チップを搭載した新型MacBook Pro/Airの画面サイズは、ともに13.3インチのみ。現時点で、16インチのMacBook ProはIntel製CPUを搭載したモデルのみの販売です。なお、画面の解像度は、2560×1600
・認証
トラックパッドを使用したTouch IDによる認証は、従来と同様です。
・ポートの種類と数
Thunderbolt/USB 4ポートを2つ搭載します。従来品ではThunderbolt 3
新型Mac miniは、Proと同様の処理性能
また、今回同時に発表された小型デスクトップPCのMac miniも、Proと同様の処理性能を持っています。
M1チップに内蔵されるCPU・GPU・ニューラルエンジンのコア数は同じながら、価格は8万80円で、MacBook Proと比較すればかなり割安です。モニターを別に買わなければならないなど差異はありますが、据え置きで使用するのであれば、優秀な選択肢になりそうです。
※記事内の価格はすべて税込です