先日スタートさせたガラケー記事が思いのほか反響が大きく、「懐かしデジモノ」を紹介するコーナーを設けることにしました。第1回目は、いまやソニーから独立し、2年目を迎えたバイオの98年の製品をレビュー。2016年目線で見たスペック解説ではなく、1998年目線で紹介していきます。約20年前はノートPCが実売価格50万円に迫る時代でした。
※価格・スペックは当時のもの
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デスクトップを凌ぐ性能は“1台目”候補のハイエンド・ノートパソコン
いま売れまくっているノートパソコンのなかでも、CD-ROMドライブを搭載し、高速な処理スピードでデスクトップを凌ぐ実力を持つハイエンド・ノート。ワープロ、表計算、グラフィックス、ゲーム……。パソコンで「やりたいことは」すべて可能。デスクに置く省スペースマシンとして徹底活用したい。
ソニー
VAIO PCG-719
実勢価格:49万8000円
サイズ:W297×H37.6×D236.5mm
重さ:2.4kg
■ビデオなどデジタル画像処理に最適なマルチメディアノートパソコン
バイオシリーズは、ビデオカメラやデジタルカメラと連携し、画像処理を簡単に行えるのが特徴だ。もちろん、ノートタイプでも同じコンセプトを持っている。なにしろ、別売のドッキングステーションを組み合わせることで、デジタルビデオから静止画が簡単に取り込めてしまうのだ。デジタル画像処理は、パソコン本体に大きな負荷がかかる作業であるが、バイオのようなハイエンド機、つまり高速で液晶モニタの表示能力が高いパソコンを使えば、ストレスのない作業ができる。やはり、マルチメディア作業を目的にするには、ローンを組んででも最速マシンを買うべきなのだ。なお、新機種が発表されたので、このバイオの値落ちを待つ手もある。
■PCG-719の注目ポイントはコレだ
大きく押しやすいキーボード
タイピングしやすいキーサイズは約18ミリ。Windows95を快適に扱うために必要なアプリケーションキーなども、ちゃんと割り当てられている。
ドッキングステーションで拡張
別売のドッキングステーション(5万5000円と8万5000円の2タイプあり)は、DV端子やネットワークサポート、ビデオ出力端子など拡張性も十分だ。
ステレオスピーカーも搭載
音楽CDやマルチメディアタイトルの再生に欠かせないステレオスピーカーを、液晶画面の下部に搭載。デザインだけでなく、音質も十分満足できる。
音楽再生ソフトを内蔵
音楽CDやビデオのCD-ROMを再生できるソフト、メディアバーを搭載している。MIDIなど、コンピューターミュージックも楽しめる。
交換可能なドライブ
内蔵のCD-ROMドライブは、簡単に取り外せる。なんと、FDD(フロッピーディスクドライブ)は、CD-ROMドライブと差し替えて利用するのだ。
■絶対「買い」の3つの理由
【その1】 最速の性能
MMXPentiiium233MHzは、ノートPC最速の処理速度。あと2年はトップクラスでいられる!?
【その2】全部ついている
CD-ROM、モデム、32MBのメモリなど性能充実。クリエイター系のソフトも多数搭載
【その3】ビデオ・画像に強し
ソニー製のデジタルビデオカメラやデジカメとの相性は最高で、画像処理に最適
■Key Point for GETーーOSは何を選べばいいのか
【OS】オペレーティングシステムの略。パソコンを動かすための基本的なソフトウェアだ。現在、一般に使われるのはWindows95とマックOS。だが、両者は互換性がなく、Windows派になるかマック派になるか決めなくてはいけない。どちらが得かというと、答えはWindows。対応ソフトの数が圧倒的に多い。
【SPEC】
PU:MMXPentium233MHz
メモリ:32MB(最大128MB)
CD-ROM:最大14.5倍速
HDD:2.1GB
液晶モニタ:12.1インチTFT
最大表示範囲:1024×768ドット
モデム:内蔵33.6kbps(FAX14.4kbps)
バッテリー駆動時間:約2~4時間
PCカードスロット:Type3×1(Type2×2)
付属ソフト:PictureGear(Lite)、DV静止画キャプチャー、Adobe PhotoDeluxe1.0など