電動スケードボードをメジャーにしたのは名探偵・江戸川コナンと勝手に思っている筆者(編集部山田)ですが、ソフトバンクのモノ作りプラットフォーム「+Style」が発売する「E-GO2」は電動スケボーを身近なものにしてくれるかもしれません。
省電力な電動スケートボード「E-GO2(イーゴーツー)は、付属のリモコンやスマホ向け専用アプリでコントロールすれば、地面をキックしなくても自在に走行可能です。方向転換の操作は通常のスケートボードと同じで、体重を左右に移動すればOK。いままでにない、全く新しいスケートボード体験が楽しめます。
+Style内で予約を受け付けており、価格は8万8380円。発送は2016年9月を予定しています。なお、本製品は公道では使用不可。主に私有地などで使用することになります。
「E-GO2」にはスピードモードが2つ用意されています。1つは初心者のための「低速モード」。最高速度13km/hというリミッターがかけられたモードです。もう1つは「高速モード」。最高速度20km/hで、スピード感あふれるライドができます。乗車モードも2種類用意。1つは優しい加速の「ECOモード」。電力消費量をセーブし、走行可能範囲を広げます。もう1つは「スピードモード」。パワフルな加速が楽しめます。
「E-GO2」は、マルチコプターのモーター技術をベースに、省電力設計を実現しています。1回の充電で可能な走行時間は約4時間で、距離にすると約30km相当。また、デッキの外形寸法は横91cm×縦24cm、重量は約6.3kgと、軽量&コンパクトさも魅力。タクシー/バス/電車への持ち運びもラクラクです。
スケートボードにとって、上り坂は天敵。「E-GO2」は、10%程度の傾斜かつ限られた距離であれば、乗車しながら坂を登れます。ただし、ライダーの重量や路面温度の状況などによって、オーバーヒートを起こす可能性もあり、上り坂での使用には注意が必要とのこと。
「E-GO2」はAC電源に対応。フル充電するのに必要な時間は、約3-5時間です。付属のワイヤレスコントローラーは、USBポートから充電します。こちらは約50分でフル充電可能です。省電力設計を誇る「E-GO2」は、ブレーキで発生するエネルギーを電力として再利用する「再生ブレーキシステム(RBS)を搭載しています。省電力で長時間稼働を実現するさまざまな技術が、このコンパクトなボディに詰め込まれています。
名探偵コナンの作中では、コナン君が壁をつたったり、ビルを飛び越えたりする描写がありますが、「E-GO2」はそうした用途に向けて作られていません(当たり前)。「E-GO2」はあくまで、“手軽で便利な移動手段”。高度なブレーキングシステムなど、搭乗者だけでなく周囲の安全にも配慮した機能を、たくさん備えており、新しい乗り物としてアクティビティの幅が広がりそうです。