デジタル
2016/9/30 19:41

小型ドローンは生活を変えるか? DJIがコンパクトな折りたたみ式ドローン「Mavic Pro」を発表

DJIは29日、個人向けドローン「Mavic Pro」の製品発表会を東京の秋葉原で開催しました。Mavic Proは27日に発表されたばかりのDJI最新モデル。日本で実機を披露するのは今回が初となります。

 

「Mavic Pro」はカバンに入る500mlペットボトルサイズ

↑DJI JAPAN代表取締役 呉韜(ごとう)社長
↑DJI JAPAN代表取締役 呉韜(ごとう)社長

 

製品発表会ではDJI JAPANの呉韜(ごとう)社長が登壇し、最新のドローン「Mavic Pro」のプレゼンテーションを行ないました。Mavic Proは折りたたむと500mlペットボトルと同じくらいの大きさで、重さが743gと超小型で軽量のドローン。カバンに入る大きさで、まさに最強の“ポケットモンスター”であるとコンパクト性をアピールしました。

 

Mavic Proは4本のアームを折りたたんだ外形寸法は83×198×83mm、重量は743gと超小型です。国内での価格は送信機込みで11万9800円。既にDJIオンラインストアでは予約販売がスタートし、発送は10月15日を予定しています。Apple Storeでも予約を受け付けており11月初旬に販売が開始されます。

↑Mavic Pro本体と送信機
↑Mavic Pro本体と送信機

 

カメラ5台、GPSナビゲーションシステム、GLONASSナビゲーションシステム、2台の超音波距離計やセンサー、24個のプロセッサーを搭載し、新しい飛行自律性システム「FlightAutonomy」を採用。これにより高精度な飛行が可能になりました。

↑4つのプロペラを展開
↑4つのプロペラを展開

 

Mavic Proに搭載しているカメラは4K動画を30fps、フルHD(1080p )を96fpsで撮影できます。静止画はAdobe DNG RAWに対応した最高1200万画素。DJI史上最も小型といわれる3軸ジンバルでブレを抑えた安定した撮影が可能です。

↑カメラは4K動画撮影に対応
↑カメラは4K動画撮影に対応

 

↑片手で軽々もてる。重量は743g
↑重量は743gで、片手で持てます

 

最高速度は64.8kmで最大27分間の飛行が可能です。時速36kmまでのスピードであれば障害物自動回避に対応するので、ほとんどの障害物を検知し回避できます。通信距離は最大7kmですが、日本では電波法により4kmに制限されています。

 

Mavic Proの送信機はゲームのコントローラーのようなデザインです。下部のアームを開くとスマートフォンをセットできます。専用アプリ「DJI GO」をDLすれば画面をタップするだけで簡単に操縦が可能です。

↑送信機。下部にスマートフォンをセットできる
↑送信機。下部にスマートフォンをセットできる

 

スマートフォン操作で簡単に動く「デモフライト」

↑Mavic Proがモデルの顔を自動で認識
↑Mavic Proがモデルの顔を自動で認識

 

インストラクターによるデモフライトでは、ジェスチャーで「自撮りして」など撮影の指示ができる「ジェスチャーモード」や、ユーザーが指定した被写体を自動的に追尾する「トレースモード」など、スマートフォンによる簡単な操作で様々なパターンの撮影モードが披露されました。

 

新機能の「トライポッドモード」は狭いスペースや屋内で飛行しやすい機能。Mavic Proの飛行速度を落とし、送信機の動きを基に位置と角度を精密に調整、正確な構図設定と安全な飛行が可能です。

 

今までより「ドローン」が近い存在に

最後は「Mavicが私たちのライフスタイルをどう変えていくか?」をテーマにトークセッションが行われました。ゲストは旅をテーマにInstagramで活動しているインスタグラマーのDiggyさんと、CMで話題のフォトグラファー東 真子さんのお二方。Diggyさんは「旅行で一番気になるのは荷物の重さ。この大きさなら可能性が広がりますね」とコメント。東さんは「カメラを向けられると緊張しますが、これなら楽しみながら操作して撮影できるのが凄いですね!」と魅力をアピールしました。

↑中央左がDiggyさん、中央右が東真子さん
↑中央左がDiggyさん、中央右が東 真子さん

 

呉韜社長は、「Mavic Proを使って家族と過ごす時間を増したり、ライフスタイルを変えるきっかけになれば」と話し、ドローンによる新時代のライフスタイルへの期待を述べていました。