米Snapは28日(現地時間)、同社初のフライングカメラ「Pixy」を正式発表しました。手のひらサイズで、ポケットに収まりそうな小ささがアピールされています。
価格は230ドル(約3万円)で、すでに米国やフランスではオンラインストアから購入できます。記事執筆時点では、日本での発売がどうなるかは不明です。
このPixyは時間のかかるセットアップが必要もなく、それどころか操作コントローラーも付属していません。その代わり本体にあるダイヤルを回転させ(オン/オフ兼用)、4つの飛行モードを選択します。これにより浮遊、周回、フォロー(ユーザーを追いかける)などを指示できるわけです。
まず手のひらにPixyを載せて目の高さに合わせ、本体のスタートボタンを押せば飛び立ちます。そして手を差し出すとその上に着地するしくみです。撮影時間の長さやユーザーからの距離、撮影をビデオにするか画像にするかなどの細かな設定は専用アプリで行います。
Pixyには2つのカメラが搭載され、1つはナビゲーションと着陸に使われ、もう1つは2.7Kビデオおよび12MPの静止画を撮影するためのものです。撮影されたビデオや静止画はSnapchat Memoriesにワイヤレスで転送され、Snapchatの編集ツールにより加工して、すぐに共有できます。
Pixyの重さはわずか101gで、バッテリーは交換可能です。1回の充電で5~8回の飛行が可能であり(1回あたり約10~20秒)、追加のバッテリーは1個20ドル、携帯用バッテリーチャージャーは50ドル。内蔵ストレージは16GBで、最大100本のビデオあるいは1000枚の静止画が撮影できます。
すでに中国DJIなどのドローン製品が販売され、高性能かつ長時間の飛行ができますが、かなり高価で設定や操作も複雑であり、なにより大きくてポケットに入るわけではありません。日本でも、Pixyの発売を待ち望む声が高まることになりそうです。