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2022/6/3 15:40

Google Chrome、「破壊的」なサイトからのスパム通知を自動ブロックする見通し

GoogleはWebブラウザのChromeで、同社が 「破壊的」と判断したサイトからの通知を自動的にブロックして、スパム通知を減らすことに取り組んでいると報じられています。

 

Webサイトを巡回しているときに、そのサイトが通知を送信できるよう許可を求めてくるのはよくあることです。Cookieの使用許可を求められたり、あるいは多くの許可をしなければ動かないWebアプリを使おうとしたとき、深く考えずに「許可」を押してしまうことも珍しくないでしょう。

 

気が付くと、ブラウザ上には忘れていたようなサイトの更新通知が定期的に表示されることに。また、スパムを送りつけてくるサイトに許可したとなれば、さらに事態はやっかいになります。

 

最近のGoogleはこうした問題に手を打っており、通知を悪用したり、ユーザーを騙して通知権限を得ようとしたりするWebサイトを「静音化」しています(Chrome 84以降)。そうして静音化されたサイトが通知の許可を求めると、Chromeはそのサイトがユーザーを騙そうとしていると警告するようになっています。

 

米9to5Googleによると、現在Googleは通知スパム対策として、さらに踏み込んだアプローチをテストしているそうです。まもなくChromeは、有害サイトが通知を送る許可を自動的に取り消し、今後許可を求めようとするポップアップもブロックする予定とのことです。

 

以前との大きな違いは、もしもユーザーが有害サイトにうっかり通知を許可してしまっても、Chromeが介入して通知を完全に停止できるということです。これに対して「静音化」機能は、通知を許可しないようユーザーを説得することだけを目的としており、許可するかどうかの選択はその人に委ねられています。

 

この通知スパム対策は、現在Chromeを通じて通知を送っているほとんどのサイトには影響せず、Googleが「破壊的」だと判断したサイトにだけ影響するようです。ただし「静音化」の対象になったサイトにそのまま適用されるのか、それとも別に「破壊的」なサイトのリストが用意されるのかは不明です。

 

ただひとつ厄介と思われるのが、Googleがウェブを管理・統制できる役割を担い(少なくともChromeに対して)通知を送れるサイトと送れないウェブサイトを決められる権力を持ってしまうことです。

 

これに対してGoogleの広報担当者はインターネット上で横行する多くの形態のスパムからChromeユーザーを保護する必要性を強調しています。「通知スパムはChromeユーザーから寄せられる苦情の上位に入るものです」とのこと。さらに、この対策を「ユーザーの利益を守るための作業を代わりにやっており、ユーザーの制御と裁量の下にある介入だと考えています」と付け加えています。

 

この機能の開発は始まったばかりであり、広く使えるようになるまでは数か月以上がかかると思われます。たしかにGoogleがWebサイトに対して大きな影響力を持つことには議論の余地がありますが、スパム通知に悩まされずネットを巡回したいだけの一般ユーザーからは歓迎されることになりそうです。

 

Source:9to5google

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