韓国サムスンは、クレジットカードだけでなく、身分証明書や車のキーも管理できる「Samsung Wallet」を発表しました。
現在、ウォレットアプリの拡張は各社が取り組んでいます。例えば米アップルの「ウォレット」アプリでは、身分証明書や運転免許証を保存したり、車やホテルのキーを管理することができます。またグーグルの「Google Wallet」でも、同様の機能が提供されます。
これまでサムスンは、モバイル支払いアプリやチケットの管理を行う「Samsung Pay」「Samsung Pass」といったサービスを展開してきました。Samsung Walletはそれらを統合したもので、クレジットカードや身分証明書、車のキーなどを保存するハブとして動作します。
まずカードの管理機能としては、クレジットカードやデビットカードを登録し、NFC決済に対応した端末での支払いが可能です。さらに、QRコードやバーコードによって店舗のポイントカードも利用できます。
Samsung Walletでは運転免許証、学生証などの公的な身分証明書も今後サポートされます。また、暗号通貨のウォレットも統合されます。さらに、航空券やデジタル化された車のキーを保存できるようになる予定です。こちらでは、BMWやKia、Genesis、大韓航空との提携が発表されています。
Samsung Walletは6月16日から、米国、英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペインにて配信が開始されています。アプリはAndroid 9.0以降を搭載するすべてのGalaxyデバイスで利用できますが、一部の機能はUWB通信やeSEが必要です。今後も各社の努力により、スマートフォンはさらに便利なお財布の代わりへと進化することでしょう。
Source: 9to5Google