デジタル
2022/8/25 18:15

【連載】ミドルエイジのためのTechTrend/ソニー「REON POCKET 3」で、夏以外でも‟暑さ”に備える

今回は、最先端の涼感デジタルガジェットを活用して、この夏の暑さを私がどう乗り切ったかをお話します。この夏、筆者はソニーが発売した“着るクーラー”「REON POCKET 3(レオンポケット3)」を暑さ対策のために活用しました。

 

繰り返し使えるソニーの“着るクーラー”

レオンポケット3は首もとの肌に直接当てて体を冷やすウェアラブルデバイスです。小さな本体の中には、電圧を加えると発熱/吸熱(冷却)するペルチェ素子と呼ばれる部品が組み込まれています。ノートパソコンやデジタルカメラなど、モバイル機器の熱を抑えるための冷却システムにもよく使われる部品です。

 

このペルチェ素子による冷感効果を、ステンレスパネルを介して肌に密着させることで得られるところにレオンポケットの特徴があります。様々なセンサー部品、ユーザーの肌の表面温度を検知して最適な温度に調整するアルゴリズムも含めて、ソニーの最先端技術がこの手のひらサイズのガジェットに詰まっています。

↑ソニーが今年発売した“着るクーラー”の最新モデル「REON POCKET 3」

 

レオンポケットを首もとに装着する理由は、近くに集まる血管やリンパ節を冷やすことで全身に涼感を伝えるためです。ソニーからはレオンポケットを首もとに収納するための専用シャツが発売されていますが、同じソニーが発売するレオンポケット専用のネックバンドがあれば、男女服装を問わず身に着けることができます。身体を冷やしすぎることがないので、ミドルエイジの暑さ対策にピッタリなデバイスといえるのではないでしょうか。

↑首もとに装着して、ペルチェ素子の吸熱効果により涼感を得るガジェットです

 

本体の設定や操作はiOS/Android対応のモバイルアプリ「REON POCKET」から行います。寒い季節にはポケットサイズの暖房器具としても使えるオールシーズンアイテムです。価格は1万4850円(税込)ですが、内蔵バッテリーを充電して繰り返し使えるのでしっかり元が取れると思います。

 

ハンディファンや冷感ウェア。それぞれの長短所

レオンポケット3のほかにも、様々な夏の涼感ガジェットがあります。

 

コンパクトなハンディファン(扇風機)は、手持ちタイプやネックバンドスタイルまで様々なバリエーションが揃っています。値段が手頃なところも魅力です。

 

手持ちタイプのハンディファンは、歩きながら使う時に片方の手がふさがってしまうのが難点。ネックバンドスタイルのファンも含めて、ビジネスの商談や会議など緊張感が漂う場面では堂々と使いにくいところもあります。対するソニーのレオンポケット3は装着していても目立たないので、人に知られることなく涼めるメリットがあります。

↑ハンディファンも夏定番の涼感ガジェットになりましたが、動作音も鳴るので、会議などビジネスシーンでは使いづらいアイテムです

 

扇風機型の冷却ファンを内蔵するベスト(ウェア)もあります。レオンポケット3は炎天下の屋外での使用が推奨されていませんが、作業服メーカーなどが開発したファン内蔵ベストの中には暑い日の屋外作業にも使えることをアピールする製品があります。

 

ファン内蔵ベストは衣服の中で勢いよく風を循環させて涼感を得る仕組みなので、ダウンジャケットのように着ぶくれした様子に見えてしまいます。周囲にファンノイズも聞こえるため、使用できる場面が限られます。

 

家電メーカーの山善が今年発売した涼感ウエア「DIRECT COOL」シリーズは、凍らせたペットボトルの水をウェア全体に張り巡らせたチューブに循環させて体を冷やすというユニークな水冷式の製品です。動きやすく、ファンノイズもない涼感ウェアとして要注目です。課題は本体の充電と冷水の用意がともに必要になることでしょうか。

↑山善が発売した涼感ウエア「DIRECT COOL」シリーズ。水冷式のベストタイプなので静かに涼しくなれるところが特徴です

 

使い捨ての涼感アイテムは経済的なのか

ドラッグストアに足を運ぶと様々な涼感アイテムが見つかります。体を拭くシートやスプレータイプの商品は使い捨て・使い切りのものが多く、必要な時に買い足しながら気軽に使えます。

 

これらの涼感アイテムは、充電やアプリとの接続も必要ないため誰でも簡単に使えます。一方で使用後はゴミになったり、季節が過ぎて余ったぶんは無駄になりがちです。

↑ドラッグストアなどで販売されているボディシートも夏には欠かせません。気軽に使い捨てられますが、使用後はゴミになるところが難点

 

最近は冷蔵庫で凍らせたゲル状の保冷剤を中に詰めて繰り返し使える冷感アイテムもあります。手軽でエコな反面、毎度使う前に凍らせる手間と時間がかかったり、涼感が長い時間続きません。夏が来るたびに買い換えたりすると、結果的にはあまり経済的といえないかもしれません。

 

レオンポケット3は本体が防水・防汗仕様ではないため、体を激しく動かすスポーツ中の使用には不向きです。ソニーでは、レオンポケット3を気温35度以上の炎天下で長時間使うことを控えるようユーザーに伝えています。本機に限らず、あらゆるガジェットや涼感アイテムに頼り切って炎天下の屋外に身を乗り出すことは危険です。できる限り日陰に身を隠したり、水分補給をまめに心がけるようにしましょう。

 

外出時に万一、本体のバッテリーが切れてしまうとレオンポケットも役に立ちません。外で長時間使う予定が見えている場合は、USBケーブルとモバイルバッテリーを一緒に持ち歩くと安心です。バッテリーの容量にもよりますが、レオンポケット3を最も強い冷却レベルに設定しても最大約8時間まで連続して涼めます。

↑REON POCKETはモバイルバッテリーに対応。屋外で長時間、涼感を落とすことなく使い続けられるところも魅力的です

 

自宅やオフィスにいる間はエアコンを少し高めの温度に設定したうえで、レオンポケット3を併用すると電気代の節約にもつながります。高齢の家族を熱中症から守るヘルスケアデバイスとしてもレオンポケット3が使えそうです。本機も含めて様々な涼感アイテムを併用しながら暑い夏を攻略したいものです。

 

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