アップルは9月8日未明のスペシャルイベント「Far Out」で、Apple Watch Series 8、Apple Watch Ultraおよび第2世代のApple Watch SEを発表しました。
これらの新製品では、バッテリー持続時間が伸びる「低電力モード」が搭載されることが明かされましたが、実はこの機能は次期システムソフトウェアwatchOS 9によるもの。旧モデルのApple Watchでも、watchOS 9にアップデートすれば使えるようになります。
もともと低電力モードは、watchOS 9の機能として噂されていましたが、6月のWWDC 2022では言及されなかったため、新モデル専用になるのではないか、との声もありました。しかし、結局それはwatchOS 9の機能であり、Apple Watch Series 4以降のユーザーにも提供されると今回のイベントで判明した次第です。
すでにApple Watchにも「省電力モード」はありましたが、これは残りバッテリーを節約するために、ほぼ全ての機能を使えなくして、時間だけを表示するもの。アプリなどを使いたければ、Apple Watchを再起動しなければなりません。
その点、新たな低電力モードはApple Watchの大半の機能をオンにしたうえで、バッテリーを長持ちさせられます。このモードを有効にすると、常時表示やワークアウトの自動開始、心臓の健康状態の通知、セルラー接続など、一部の機能を無効にしたり制限したりする代わりに、他のアプリを使いつつバッテリーを節約できるようになる、という仕組み。
どれだけ長持ちになるかといえば、Apple Watch Series 8とApple Watch SE(第2世代)は通常18時間のところを、低電力モードを有効にすればが最大36時間に達するそうです。しかもApple Watch Ultraでは、なんと60時間に!
もちろん古いApple Watchでは、これほどすごいバッテリー持久力にはならないと思われますが、外出先でしばらく充電できないとき、帰宅するまで保たせるにはありがたい機能となりそうです。