Qualcomm(クアルコム)はAndroidスマートフォン向けの衛星通信機能「Snapdragon Satellite」を発表しました。
スマートフォンにおける衛星通信機能といえば、昨年発売された「iPhone 14」シリーズにて、緊急通報機能が搭載されました。同機能は北米とヨーロッパの一部にてサービスが提供されており、今後は対象エリアが拡大される予定です。
Snapdragon Satelliteは衛星通信サービスを提供するIridium(イリジウム)と提携することで、双方向の通信が可能となります。通信にはIridiumの悪天候に強い「Lバンド」の周波数を利用し、上空が見渡せる場所なら最短10秒で緊急メッセージを送信することができるのです。
さらにSnapdragon Satelliteは緊急メッセージだけでなく、将来的にはSMSテキストが送信できる可能性にも言及されています。またスマートフォンに限らず、ノートパソコンやタブレット、自動車、IoTデバイスでも利用が可能です。
Snapdragon Satelliteは「Snapdragon 8 Gen 2」を搭載したスマートフォンにて、2023年後半から利用が開始されます。一方で現時点では、どのような料金で同サービスが提供されるのかは発表されていません。近い将来、スマートフォンでは衛星通信による緊急通報機能の搭載が当たり前となるのかもしれません。