先週初め、米マイクロソフトはハードウェアの最小要件を満たしていないWindows 10 PCのユーザーに、間違ってWindows 11にアップグレードする案内を送ってしまったことが明らかとなりました。
これはTwitterユーザーのPhantomOcean3氏が、いち早く気づいたことです。同氏のWindows 10 PCは2GBのRAMしか搭載していないにも関わらず、Windows 11に無料アップグレードできると全画面の通知を受け取ったスクリーンショットを公開しています。ちなみに、Windows 11に必要な最小RAM容量は4GBです。
Windows 11 free upgrade being offered to unsupported Windows 10 devices/VMs?
Screenshots from a Windows 10 22H2 VM that does not meet the Windows 11 system requirements, big ones being TPM (none) and RAM (2 GB) pic.twitter.com/VNNswgMLiC
— PhantomOcean3?? (@PhantomOfEarth) February 23, 2023
その後、マイクロソフトはサポート文書で「一部のハードウェア的に不適格なWindows 10およびWindows 11 バージョン21H2デバイスに、Windows 11への不適格なアップグレードが提供されました」と説明。この問題が起こったデバイスは、アップグレードインストールを完了できないとしつつ「この問題は検出されたその日のうちに解決しました」と付け加えています。
マイクロソフトがこうした手違いを起こしたことは、今回が初めてではありません。昨年も何百人ものWindows Insiderベータテスターが、自分たちのPCが最低要件を満たしていないのに、Windows 11のアップグレード案内を受け取ったことがあります。
その一方で、つい最近もWindows 11をインストールした非推奨PCに「システム要件が満たされていません」と警告したとの報告もありました。Windows 11の必要システム要件はWindows 10より厳しめのため、様々な問題が起こっているようです。
Source:The Verge