アップルのスマートウォッチ「Apple Watch」が「鎌状赤血球症」の治療に役立つ可能性があるとの報告を、デューク大学の研究者が公開しています。
鎌状赤血球症では血管閉塞症により、激しい痛みが発生することがあります。そこで今回の研究では患者に「Apple Watch Series 3」を提供し、健康データを機械学習で処理。鎌状赤血球症による痛みの発生を予測し、早期に警告を発することで、鎮痛剤や生理食塩水などでの治療が可能になるというのです。
研究者はApple Watchの心拍数、心拍変動、活動データから得られた1万5683点のデータと、病院の電子カルテから得られたデータとを照合。そして、血管閉塞症を予測する機械学習モデルを作成しました。
今回の研究とは別にアップルで機械学習やアクセシビリティを研究するColin Lea(コリン・リー)氏は、音声認識アルゴリズムと機械学習を活用することで、吃音者の発音に関する問題を緩和し、単語の誤認識を約80%も低減できると報告しています。
最新のデバイスと機械学習により、ますます進化する現代のヘルスケア機能。まだ研究段階ではあるものの、今後もApple Watchで、さらに病気の予知や予防ができることを楽しみにしたいものです。
Source: MyHealthyApple via MacRumors