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2023/3/22 10:45

Apple Watch、2度の警告で“肺血栓”見つかるきっかけに 放置していれば「命を奪っていたかも」

Apple Watch(アップルウォッチ)にはさまざまな健康関連センサーが搭載されており、気づきにくい病気を知らせることが珍しくありません。最新のケースとして、一度は医者が見のがした肺の血栓が判明するきっかけとなり、おかげで適切な治療を受けられたと海外ニュースで報じられています。

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↑Apple Watchで健康管理をする人は増えている

 

米オハイオ州クリーブランドに住むKen Counihan氏は、もともとApple Watchを自分の行動や摂取カロリーを記録するために購入しました。ある日Apple Watchに呼吸数が上がっていると警告されたため、外来診療でみてもらうことに。そのとき医者はレントゲン写真を撮り、気管支炎の薬を出しただけでした。

 

しかし家に帰ると、その日の夜に再びApple Watchの血中酸素ウェルネスAppが警告を発しました。通常は95%以上のはずが、80%台半ばまで下がり始めたと伝えてきたのです。Counihan氏は「ただ疲れているだけだ」と言ったものの、心配した妻と息子に病院に行くよう説得されたそうです。

 

そしてApple Watchが示した数値を踏まえて、医者がさらにCTスキャンしてみたところ、肺の複数箇所に血栓ができていることが分かりました。診察に当たった医師は「血栓はかなり深刻な症状であり、Counihan氏の命を奪っていたかもしれない」と述べています。

 

さらに医師はCounihan氏に「肺に血栓ができた人の60%は、寝たまま目が覚めない可能性がある」と語ったそうです。また最近は、患者の多くがスマートウォッチや健康関連デバイスで得た情報を持って来院するとのこと。

 

Counihan氏は他の人にも今回のエピソードを話しているようで、その話を聞いてApple Watchを買った友人もいると語っています。また「私の人生を救ってくれました」とApple Watchに感謝を表明しています。

 

Apple Watchが直接に病名を知らせたわけではありませんが、身体に何らかの異変が起こっていると気づくきっかけになったのは事実でしょう。警告を受け取った時は、医者に診てもらったほうがよさそうです。

 

Source: News 5 Cleveland
via:Wccftech