Twitterはようやく、外部アプリと連携できる「新たなAPI」の詳細を発表しました。無料とベーシック、エンタープライズの3つのプランがあり、それぞれに読み取りや書き込みの制限と価格が異なります。
また「今後30日間」つまり4月29日には既存のAPIプランは廃止されるとのこと。スムーズに移行するために、できるだけ早く新たなプランに加入するよう推奨されています。
Introducing a new form of Free (v2) access for write-only use cases and those testing the Twitter API with 1,500 Tweets/month at the app level, media upload endpoints, and Login with Twitter.
Get started: https://t.co/CqCRD3vbE5
— Twitter Dev (@TwitterDev) March 29, 2023
新たな3つのプランは、次の通りとなります。
- 無料 – お試し用。書き込み専用で、月に1,500件までツイートを無料で投稿できます。
- ベーシック – 趣味の人向け。月額100ドルのサブスクリプションで、ユーザーレベルで月3,000ツイート、アプリレベルで月5万ツイートの投稿が可能です。読み取りの上限は1万ツイートまで。
- エンタープライズ – 企業や規模の大きな商業プロジェクト向け。具体的な価格は明かされていませんが、以前「低価格の企業向けプラン」は月額4万2,000ドルとの噂話もありました。
これらの投稿数および読み取りの上限は、以前のプランよりもはるかに少なく抑えられています。たとえばボットやお試し用に無料版を使う場合は1日50ツイートに制限されることに。
またベーシックの月額100ドルは「趣味の人向け」というには高額ですが、読み取りはアプリレベルでも月わずか5万ツイート。既存のEssentialは誰もが無料で使えて月50万ツイートまで、同じく無料だが申請が必要なElevatedは月200万以上のツイートを読み取りできました。
Twitterの発表に対して、一部の開発者からは事業を廃止するか、料金をユーザーに転嫁するしかないとの声も上がっているようです。たとえばTwitterのスレッドをKindleで読めるよう送信するKtoolを運営するDaniel Nguyen氏は、Twitter対応をやめるか値上げするしかないかもと述べています。
今回の発表では、無料のAPIを活用してきた学術研究者が今後どうするかについての情報はほとんどありません。Twitterは「このコミュニティにサービスを提供し続けるための新しい方法を検討しています」としつつ、学術研究者は3つのプランのどれでも自由に登録できると締めくくっています。
急激に値上げした上に、以前よりもはるかに制限が厳しくなった新たなAPI。アプリ開発者や企業、学術研究者らがスムーズに移行してお金を払うのか、それとも一斉にTwitterから離れていくのか? 今後の展開を見守りたいところです。
Source:Twitter Dev
via:The Verge