昨年秋に発売されたAirPods Pro(第2世代)の充電ケースにはUWB(超広帯域無線)通信可能な「U1」チップが内蔵され、iPhone等の「探す」アプリからどこにあるか正確に分かります。しかもケースにはスピーカーがあり、探すため音を鳴らすこともできます。
この機能を活用して、ジムで盗まれたAirPods Proを回収できたエピソードが報じられています。
TwitterユーザーのRiberio氏は、AirPods Proをジムに忘れたところ、何者かに盗まれてしまいました。そこで「探す」アプリで監視してみると、泥棒は仕事場や自宅、ビーチなどに持っていったことが分かったそうです。
E eu que esqueci meu AirPod na academia, aí fiquei monitorando pelo app, a pessoa que “achou” não devolveu e ficou 10 dias usando pra lá e pra cá, pois eu esperei o momento certo de agir. Qdo estava bem perto de mim eu fui no endereço que tava marcando + pic.twitter.com/I4Uug70jMP
— ribeiro (@ribeiro_dez) March 30, 2023
Riberio氏は泥棒が近所に来るのを待ち、マークされた住所に行きました。そこは職場であり、呼び鈴を鳴らして本人と話をすることに。すぐにジムで見た覚えがある男だと分かり、相手がドアを閉めたとき「サウンドを再生」ボタンを押すと、ポケットの中でAirPods Proケースが鳴り始めたとのことです。
そして相手がAirPods Proを手に取ったとき、Riberio氏はそれをつかみ取り、自分が持ち主だと言いました。そのとき泥棒は何の反応もなく、ショックを受けていたそうです。ちなみに、この泥棒が使っていたのはiPhoneではなく、Androidスマートフォンでした。
この話はハッピーエンドで終わっていますが、もしもアップル製品を盗まれて泥棒の場所を突き止めたとしても、絶対に自分で取り戻しに行ってはいけません。たまたまRiberio氏は屈強そうな人物であり、泥棒も凶暴ではなく観念したため、不測の事態を招かなかっただけでしょう。
たとえばAirPodsにより盗まれたクルマの場所を特定しながらも、警察に通報して後は任せた人たちもいました。自力で解決を焦らないよう、くれぐれも気をつけたいところです。
Source:Riberio(Twitter)
via:BGR