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2023/4/7 18:00

ゲーミングPCをクリエイティブ用途にも拡大するHPの新ノートPC「OMEN Transcend 16」

日本HPは、ゲームユーザーのタイプに合わせたゲーミングノートPC6機種と、ゲーミングディスプレイ6機種を発表しました。

↑日本HPの2023春の新モデル

 

同社とNewzooのグローバル調査によれば、PCでゲームを楽しむユーザーのうち62%がPCをゲーム以外の用途にも使用しており、42%のユーザーがゲーム実況動画の視聴やゲーマー同士のコミュニケーションにも活用し、84%のユーザーが友人などとの交流のためにゲームをプレイしていると回答。

↑HPとNewzooによるゲーミングPCの調査結果

 

これらの調査結果をもとに、同社では「クロスオーバー」「クリエイト」「ソーシャル」の3つをキーワードに設定。PCゲーマーを、数ある趣味のひとつとしてPCゲームをプレイする「カジュアル層」、最も注力する趣味がPCゲームである「エンスージアスト層」、PCゲームをプレイしつつ動画配信や動画編集などのクリエイティブな活動も行なう「クロスオーバー層」の3つに分類し、それぞれの層に必要なスペックを備えたモデルを展開します。

 

このうちクロスオーバー層向けとして、薄型軽量のゲーミングノートPC「OMEN Transcend 16」を新たに発売します。

↑OMEN Transcend 16(国内モデルはセラミックホワイトのみ)

 

同機種は、最新ゲームタイトルを高画質かつ高フレームレートでプレイできるパワーを持ちながら、場所を問わず動画の編集や3Dレンダリングなどクリエイティブ系のアプリケーションも実行できるスピードや携帯性も備えたハイブリッドなモデル。最上位モデルは最大輝度1180nitのmini-LEDディスプレイを採用し、日中の屋外でも高い視認性を保ちます。また、リフレッシュレートは240Hz、応答速度は5msを実現し、競技性の高いゲームでも実力を発揮します。

↑mini-LEDディスプレイ採用で非常に画面が明るい

 

本体はOMENのノートPC初となるマグネシウム系アルミニウム合金を採用し、重量約2.17kg、薄さ19.9mmのコンパクトサイズを実現。さらに、97Whrのバッテリーにより、場所を選ばずゲーム、配信、動画編集が可能です。

 

ヘビーゲーマーであるエンスージアスト層向けの「OMEN 16」は、最上位モデルで第13世代インテル Core i7-13700HX プロセッサーとNVIDIA GeForce RTX 4080 Laptopを搭載。すべてのモデルでQHD(2560×1440ドット)解像度でリフレッシュレート240Hzのディスプレイを採用しています。

↑画像はOMEN 17

 

「OMEN Transcend 16」と「OMEN 16」の最上位モデルには、「HyperX Cloud II Core Wirelessゲーミングヘッドセット」が付属。PC本体に通信用のUSBレシーバーのモジュールが内蔵されているため、ヘッドセットの電源を入れるだけでペアリングすることができます。

↑最上位モデルに付属する「HyperX Cloud II Core Wirelessゲーミングヘッドセット」

 

ライトゲーマーであるカジュアル層向けの「Victus 16」は、ゲームだけでなく動画視聴やソーシャルコミュニケーションなど幅広い用途でパフォーマンスを発揮するモデル。これまで上位のOMENシリーズのみに実装されていた冷却システム「OMENTempest Cooling Technology」を初めて採用し、効率のよい冷却機能を実現します。

↑カジュアル層向けのVictus 16

 

このほか、プロセッサーとグラフィックスをリフレッシュした「OMEN 17」と「Victus 15(インテル)」をラインナップに追加。価格と販売開始日は下記のとおりです。

製品名HP 希望販売価格(税込)販売開始日
OMEN Transcend 1631万6800円~5月以降順次
OMEN 1627万2800円~5月以降順次
Victus 16(インテル)20万6800円~5月以降順次
Victus 16(AMD)17万5780円~5月以降順次
OMEN 1748万4000円~5月以降順次
Victus 15 (インテル)17万9300円~5月以降順次

 

高リフレッシュレートのディスプレイも

合わせて、OMENブランドのゲーミングディスプレイ6機種も発表されました。4Kモデルの「OMEN 27k」は4K対応のHDMI 2.1ポートを備え、次世代ゲーム専用機を接続すれば4K高画質でゲームプレイが可能(4K対応タイトルのみ)。HDMI 2.0ポートとDisplayPortも1つずつ備えており、合計3台までPCやゲーム専用機を接続できます。

↑4K解像度の27インチディスプレイ「OMEN 27k」

 

また、OMENシリーズで初めてKVMスイッチを内蔵し、ひとつのマウス、キーボード、ディスプレイをPCやゲーム専用機など複数のデバイスを切り替えて利用可能。

 

「OMEN 24」「OMEN 27q」「OMEN 32q」「OMEN 34c」は最大165Hzで、「OMEN 27qs」は最大240Hzのリフレッシュレートに対応。「OMEN 27qs」「OMEN 27k」「OMEN 34c」の3機種はスピーカーを内蔵しています。

 

価格と販売開始日は下記のとおりです。

製品名HP 希望販売価格(税込)販売開始日
OMEN 24 165Hz FHD ゲーミングディスプレイ2万6400円4月13日
OMEN 27q 165Hz QHD ゲーミングディスプレイ4万4000円4月13日
OMEN 27qs 240Hz QHD ゲーミングディスプレイ8万1400円4月13日
OMEN 27k 144Hz 4K ゲーミングディスプレイ9万7900円5月以降
OMEN 32q 165Hz QHD ゲーミングディスプレイ5万9400円4月13日
OMEN 34c 165Hz WQHDカーブドゲーミングディスプレイ7万400円4月13日

 

このほか、日本HPのゲーミングPCブランド「OMEN」が、プロeスポーツチーム「DetonatioN FocusMe」とスポンサー契約を結んだことも発表されました。これを記念して、コラボモデルが抽選で当たるキャンペーンなども実施される予定です。

↑プロeスポーツチーム「DetonatioN FocusMe」とスポンサー契約を締結。ユニフォームにOMENのロゴが入る

 

コロナ禍での需要の高まりのあと停滞感のあるコンシューマーPC市場ですが、ゲーミングPCだけは伸長し続けているだけに各社ともラインナップの拡充に力を入れています。日本HPは、クリエイティブなユーザーのためのゲーミングPCという新しい切り口のモデルを提案し、新たなユーザー層の開拓を狙っているようです。

 

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