iPhoneのパスコードを変更したものの、すぐに忘れてしまうのはよくあることです。次期iOS 17では、変更してから72時間以内であれば、新たなパスコードを以前のパスコードでリセットできることが明らかとなりました。
米MacRumorsによれば、間違ったパスコードを入力した場合、画面下の「パスコードを忘れた方はこちら」をタップすると、画面が切り替わって「パスコードリセットを試す」オプションが表示。これをタップすると、以前のパスコードを入力して、新たなパスコードを作り直すことができます。
もっとも、パスコードを変更した人は、誰かに知られてしまった等の事情があるはず。その安全策として[設定]>[Face IDとパスコード]内に「以前のパスコードをすぐに無効にする」オプションが追加され、これを有効にすると旧パスコードによるリセットができなくなります。
ちなみに現在のiOS 16.xでは、iPhoneのパスコードを知っていれば、Apple IDのパスワードを変更できます。この仕様は、最近米国で大きな話題となっていました。なぜなら、iPhoneのパスコードを盗み見た泥棒が後でiPhoneごと強奪し、ひも付けられた銀行口座を根こそぎ引き落とすなどの事件が相次いでいたからです。
この仕様は、iOS 17の最初のベータ版ではまだ有効だそうです。先週、アップルのソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長クレイグ・フェデリギ氏は「これに対処する方法を検討」しているとしつつ、今のところ変更はしていないと述べていました。
パスコードを変えた後にド忘れするリスクは避けられそうですが、今後も「公共の場で、他人にパスコードを盗み見させない」用心をしておくほうがいいでしょう。
Source:MacRumors