先週、Google初の折りたたみスマートフォンPixel Foldの頑丈さを検証する動画が、YouTubeチャンネルのJerryRigEverythingにて公開されました。
このビデオでは内側と外側のディスプレイに爪やカギなどで傷を付ける、熱を加える、ヒンジがホコリに耐えられるかどうかを試しています。そして最後に「本来の方向と反対側に折り曲げる」テストをしたところ、デバイスが真っ二つに折れる結果となりました。
なぜ、こんなことになったのか? 耐久テストを行ったザック・ネルソン氏がPixel Foldを分解し、原因を分析しています。
Pixel Foldが簡単に壊れてしまった理由の1つは、フレームに使った素材に関係しているようです。一般的にスマートフォンの筐体にはステンレススチールが使われますが、Googleはできる限り薄くするためにアルミニウムを採用(公式にも認めています)。それにより、ステンレスよりも曲げやすくなっていると分析されています。
また今回の動画では、Pixel Foldの防水加工が、サムスンがGalaxy Z Fold 4に採用しているものとは違うことも指摘されています。
Galaxy Z Fold 4の防水にはゴム製の充填材が使われているのに対して、Pixel Foldは時間が経つともろく、ひび割れやすくなる可能性ある硬質プラスチック素材を使っているとのこと。いったんヒビが入ると、防水レベルは急激に落ちてしまいます。そのためネルソン氏は、サムスンの防水加工の方が長持ちするため優れているとコメントしています。
さらに内側のディスプレイを分解すると、折り目を補強するためのステンレススチール製スラット(薄板)が発見されました。これが、Googleが公式に謳う「折りたたみスマートフォンの中で際立って耐久性の高いヒンジ」を支える仕組みの1つとなっているようです。
Pixel Foldの外側のカバーディスプレイは背が低くて幅が広く、しかも本体が薄いため、Galaxy Z Fold4よりも使いやすいとの声もあります。が、もしもPixel Foldを購入する場合は、頑丈なケースも合わせて買うとよさそうです。
Source:JerryRigEverything(YouTube)
via:PhoneArena