全世界で約5億人ものユーザーを擁する音楽ストリーミングサービスのSpotifyが、世界各地で有料プランのPremiumを値上げすることが明らかとなりました。
EUの大部分や英国、中南米、アジア、オセアニアを含む数十の国や地域が値上げの対象となっています。ただし、今のところ日本で変更はなく、従来通り月額980円のままです。
米国では、1人向けプランの「Standard」は月額9.99ドルから10.99ドル(約1540円※1)に1ドル値上げ。2人向けの「Duo」プランは2ドル値上げの14.99ドル(約2100円)に。6人まで使える「Family」プランや、学生向け「Student」プランはどちらも1ドル値上げです。
※1: 1ドル=約140円で換算(2023年7月27日現在)
米TechCrunchに対して、Spotifyは各地域で新料金について通知しておらず、対象ユーザーにはメールを送信するだろうと述べています。とはいえ、すでに新料金は各地域向けサイトのトップページに表示されており、例えばフィンランドでは月額11.99ユーロ(約1800円※2)、フランスでは10.99ユーロ(約1700円)という具合。一方、同じくEU加盟国でもドイツは月額9.99ユーロ(約1600円)で据え置きのようです。
※2: 1ユーロ=約155円で換算(2023年7月27日現在)
これまでNetflixなどの動画ストリーミングサービスは何度か値上げされていましたが、Spotifyが米国やEUを含む主要な市場でPremium料金プランを変更したのは今回が初めて。
アップルも2022年10月にApple Musicの料金を引き上げており、日本でも1人向けプランが月額980円から1080円に改訂されています。
Spotifyは最高額の定額プラン「Supremium」を2023年後半リリース予定で、そこでロスレスストリーミングサービスを提供すると報じられていました。日本でも、そのタイミングで値上げがあるのかもしれません。
Source:TechCrunch