まもなくサムスンが、自社のGalaxyスマートフォンやタブレット向けに、クラウドゲーム・サービスを開始するかもしれません。
韓国経済新聞によると、サムスンは米国での開発者向けイベントで、Galaxyモバイル製品専用のクラウドゲームプラットフォームを公開する予定とのこと。現在、米国やカナダなどで公開ベータテストを行っているそうです。
このクラウドサービスのメリットは、Galaxyユーザーは家庭用ゲームを買ったり、Googleやアップルのアプリストアからゲームをダウンロードしたりしなくても、すぐに遊べるということ。待ち時間なしにプレイでき、しかもスマホが非力でも豪華なゲームが遊べるというわけです。
サムスンはユーザーに、クラウド利用の月額料金を取らない予定とのこと。ただし、一部の有名ゲームをプレイするには、お金を払わなければならないそうです。つまり、Google PlayストアやApp Storeのように有料で買うゲームもある模様。
ゲーム会社にとっては、全世界に普及した約10億台のGalaxyスマホを通じてユーザーを増やせる利点があります。また、アップルやGoogleのアプリストア(ユーザー決済額の最大30%を徴収)よりも手数料は安いということで、事情通は「サムスンとゲーム会社にとってWin-Winになる」と予想しています。
かたやサムスンは、Galaxyスマートフォンの売れ行きが鈍化している状況にあるため、クラウドゲームでサービス事業に進出し、スマホ売上への依存度を下げる狙いがあると伝えられています。
このクラウドゲームのベータテストに参加した人々の反応は「肯定的」だそう。サムスンと各ゲーム会社との協議も前向きに進んでいるとされています。日本でも展開するかどうか不明ですが、いずれ国内でもベータテストが行われるのかもしれません。