クアルコムは次期ハイエンドAndroidスマートフォン向けチップ「Snapdragon 8 Gen 4」を、さまざまなクロック速度でテストしていると噂されています。その初期のものはマルチコア性能がSnapdragon 8 Gen 3(Galaxy S24シリーズなどに搭載)を46%も上回っていました。
その再設計版のベンチマーク結果が登場し、以前よりも低くなっているものの、iPhone 15 Pro搭載のA17 Proチップを上回るマルチコアスコアを叩き出しています。
人気のベンチマーク投稿サイト・Geekbench Browserに、Snapdragon 8 Gen 4らしき数値が掲載されました。シングルコアスコアは2884、マルチコアは8840。これはA17 Proのシングルコアを少し下回る一方で、マルチコア性能は優れている結果です。
これまでSnapdragon 8 Gen 4のベンチマーク結果は何回か現れていますが、メインコアのクロック数が4.3GHzなど、Snapdragon Gen 3のピーク周波数3.30GHzを大きく上回っていました。それでは最高性能は高くとも、発熱や消費電力が大きくなり、スマホを長時間使うことが難しくなります。
今回はそれよりも控えめになっており、なお高性能を維持しているのは明るい材料と言えるでしょう。
チップ性能はCPUだけで決まるものではなく、特にゲーミング向けにはGPU性能も重要になります。ある著名リークアカウントは、MediaTekの最上位プロセッサー・Dimensity 9300のピーク性能を出すために消費電力は半分で済むと主張していました。本当であれば、豪華なグラフィックがサクサク動き、かつバッテリー持ちも長くなるでしょう。
ほかSnapdragon 8 Gen 4は、フレーム補完技術を搭載し、『原神』で1080p+120fpsを保つことができるかもしれないとの噂もありました 。今後の続報を楽しみに待ちたいところです。
Source: Geekbench Browser
via: Wccftech