超多忙な女医の日常を大公開! 4人育児と仕事をこなす「サステナブルな円満共働き」の秘訣 

ink_pen 2025/11/6
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超多忙な女医の日常を大公開! 4人育児と仕事をこなす「サステナブルな円満共働き」の秘訣 
水谷花楓
みずたにかえで
水谷花楓

出版社勤務、受付嬢、社長秘書を経て、フリーライターに。男・女・女の3児の母。子育てメディアをはじめ、美容、健康、旅行、ビジネスなど多ジャンルの媒体で記事を執筆する一方、企業の広報業務なども行っている。

医師・子ども4人・双子育児……そんな忙しさのフルコンボのような毎日を送っている女性がいます。その人こそ、大人気YouTubeチャンネル『女医の日常』を発信している「女医の日常」さん(以下、女医さん)です。

今回は、初の書籍『女医の日常ごはん』が発売されたばかりの女医さん、そして一緒に動画制作をしている夫のレオナールさん(動画内のニックネーム)を直撃取材。分刻みのスケジュールをこなす超多忙な共働き家庭のリアルな日常を追うとともに、夫婦関係を良好に保つ「サステナブルな家庭運営術」を教えてもらいました。

女医の日常(じょいのにちじょう) 
YouTuber。小児科専門医、周産期専門医(新生児)。4児の母。子育てに仕事に日々奮闘する日常を紹介する動画が人気。特に料理動画には同じく子育て中の視聴者から毎回多くのコメントが寄せられている。SNSフォロワー数は15万人(2025年10月現在)

SNS:YouTube / X

作り置きなし、30分で5品! カギは「栄養」「効率」「経済合理性」 

↑30分で5品が完成! 女医さんのこだわりが光る献立の数々。

――女医さんは、平日はクリニック勤務で、週の半分は夜間も呼び出しに応じる待機日、さらに土日に出勤する日もあると聞きました。そしてお子さんは8歳、5歳、2歳(双子)と、まさに多忙を極める日々を送られています。そんななかで、毎日のお料理はさぞかし大変なのではと思うのですが、『女医の日常ごはん』を拝見して、その品数の多さに驚きました。一体いつ、どのように献立を考えているのですか? 

女医さん「私の献立は、お肉2品、魚1品、副菜2品の0汁5菜です。数は多いですが、子どもたちが小さいうちは手間のかかる料理はしない、と決めているので、どれもササっと作れるよう工夫しています。なおかつ、大切なのは、栄養がしっかり摂れるということ。時短で作り上げられるように、段取りにはかなりこだわっています。時短調理グッズもフル活用です。 

具体的な流れは、最初にスーパーのチラシをチェックして、その日の特売品をピックアップ。冷蔵庫にあるものと照らし合わせながら、味つけがかぶらないように献立を考えます。買い出しは3日に1回です。そのサイクルだと冷凍せずに使い切れるので、管理がラクなんです。作り置きもしません」 

レオナールさん「献立の考え方は経済合理性なんだね。でも、僕たち家族に食べたいものも聞いてくれますよ。いつもおいしくいただいています」 

――お二人のお気に入りのレシピを教えてください。 

女医さん「私は、『肉巻きれんこんの簡単タルタルソース』です。これだと、子どもたちもレンコンをたくさん食べてくれるんですよ。シャキシャキしておいしいねって」 

↑女医さんお気に入り! 食感も楽しい「肉巻きれんこんの簡単タルタルソース」 。

レオナールさん「僕は『かじきのソテー トマトおろしがけ』がお気に入りです。リクエストを聞かれると、いつもこれを言っちゃう(笑)。さっぱりした味付けが好きなのと、ちょっとコース料理の一品みたいな雰囲気もあって大好きなんですよ。レシピ本にも載っているので、おすすめです!」 

――ちなみに、本では紹介していないけれど、ヘビロテしている超簡単料理はありますか? 

女医さん「朝はよく、長芋のポン酢がけを食べますね。長芋を細く刻んで、鰹節をかけて、ポン酢をたらすだけ。鰹節は削りたてを、ポン酢はネットでいろいろお取り寄せして使っています。栄養満点で、おつまみにもピッタリです」 

レオナールさん「長芋のポン酢がけ、めちゃくちゃおいしいです! 朝食はいつも、このメニューと納豆で締めています。動画でも紹介したら、『うちの夫もハマりました!』ってコメントが結構ありましたね。ぜひ試してみてください」 

「自分がやらなきゃ」からの脱却。最新家電&アウトソーシングを活用する

――お二人の毎日を支えるための必須アイテムがあれば、ぜひ教えていただきたいです。 

女医さん「食洗機・洗濯乾燥機・ロボット掃除機、この3つはもう欠かせません。特に食洗機は、双子が生まれて家族の人数が増えてから、必須家電になりました。最新の家電ってビックリするくらい高性能ですね! 日々の負担や効率が全然違うので、壊れたり調子が悪くなったりしたら、あまり長く検討しすぎずに最新のものに買い替えるようにしています。そのあたりは、夫が値段から性能まで全部調べてくれるので、任せてます」 

レオナールさん「僕はガジェットが好きなので(笑)。あとは、水回り中心に月2回、家事代行の方に掃除をお願いしています。ある程度お金がかかるけど、精神衛生上とても良い気がします。プロにやってもらっているから、普段は軽く掃除するだけで綺麗な状態が保てる。 

家事代行って、欧米ではすごく活用されていますが、日本では利用率が低いですよね。『自分でやらなきゃいけない』って風潮がまだまだ強い気がしています。結構、妻もそういうタイプなんです。大変な思いをしてでも自分でやらなきゃ、って。そこに僕が『これをお願いしたら、きっとラクだよ』って提案して、好意的なリアクションをしてくれたら取り入れる、という感じで、少しずつ改革してきました」 

女医さん「おかげで、家事すべてを自分で抱え込まず、要所要所で適度に手を抜けるようになりました。家電や外部サービスを頼ることは、毎日を快適に過ごすための投資ですね」 

「期待しない」からこそ感謝が生まれる。女医の日常流マインドセット

↑あたたかく笑顔あふれる食卓こそ、女医さん&レオナールさんの理想の形。

――お二人を見ていると、すごくいいバランスでお互いを補い合っていると感じます。家事分担は、どのようにされているのですか? 

レオナールさん「僕としては、妻に負担が行き過ぎないようにと思っているんですが、彼女がやりたい家事もあるんですよね。こだわりがあるものとか。そういうものは、あえて手を出さないようにしています。それ以外のものは、できるだけ自分が頑張る! がモットーです。 

うちは子どものこともそうですけど、基本は『自分がやる』スタンスなんですよ。プラス、ポジティブな意味で、相手に期待しない。そうマインドセットしています」 

女医さん「そうすると、『なんでやってくれないの』って相手にイライラすることもないし、やってくれたら『ありがとう』と、いつも感謝の気持ちが持てます」 

――日々お忙しくされているなかで、夫婦間のコミュニケーション法も聞きたいです。 

女医さん「LINEがメインですね。子どもの習い事どうする? といった相談も、LINEでやりとりしてます。昼休みとか、スキマ時間で確認できるので。なかなかゆっくり時間が取れないので、家族会議とかもないですね」 

レオナールさん「月に2回くらい夫婦で晩酌するんですが、いろいろ楽しく話しちゃうから、真面目な話とか相談事はしないもんね(笑)。あとは、朝出かける準備をしているときも、ちょこちょこ妻のところに行って話しかけたりしているかな。そういう意味では、コミュニケーション不足を感じたことはないですね」 

――毎日のスケジュール管理はどうされていますか? 

レオナールさん「子どものイベントとか諸々の予定はGoogleカレンダーで共有していますが、LINEや口頭でお互いに確認しあっていることが、一番のタスク管理になっているかもしれません」 

女医さん「その日の予定も、都度LINEでやり取りしてます。会話の中でリマインドできているからか、取りこぼしもほぼないですね」 

――やはり、密なコミュニケーションが、夫婦関係だけでなく、すべてのことを円滑にしているのですね。最後に、読者の方へメッセージをお願いします。 

女医さん「どれだけ手の込んだ料理をつくれたかということよりも、その先にある、食卓で家族みんなが同じ時間を共有できることが何より大切だと思います。それには、料理も夫婦関係も、持続可能であることが一番。私のレシピや動画が、その一助となればうれしいです」 

――女医さん初のレシピ本『女医の日常ごはん』では、おいしい味付けはもちろん、手際の良い女医さんの思考回路を図解化した献立がたっぷり紹介されています。毎日5品が必須ではなく、主菜1品と副菜2品を自由にピックアップできるページもあるので、自分のスタイルに応じて活用できる一冊です。多忙な共働き夫婦が「生活の質を下げずに、家族で食卓を囲む幸せ」を持続可能にするための知恵も詰まっているので、ぜひパートナーと一緒にチェックしてみてくださいね。 

↑女医の日常『女医の日常ごはん』(ワン・パブリッシング)
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