YouTubeで1500万回以上再生され、メディアやイベントなどにも登場するなど、いま日本中で話題となっている大阪府立登美丘高校ダンス部の動画をご存じでしょうか。荻野目洋子さんの1985年のヒット曲「ダンシング・ヒーロー(Eat You Up)」に合わせて、現役の女子高生が当時のバブリーなメイクや衣装に身を包み、キレのあるダンスを披露するというものです。
曲の合間には、バブリーなギャグで人気の芸人・平野ノラさんのネタを挟むなど、圧倒的なダンス力とエンターテイメント性を両立したステージは、見る人すべてを惹きつけるパワーを備えています。
そんな登美丘高校ダンス部の活躍を受け、音楽ストリーミングサービスのLINE MUSICでも、歌謡曲・演歌カテゴリのランキングに「ダンシング・ヒーロー」が数週間にわたりトップを独占し続けるなど、バブリーな曲に再び注目が集まっています。
そこで今回は、GetNavi編集部がセレクトした“バブリー”な楽曲を集めたプレイリストをご紹介。「LINE MUSIC」アプリをダウンロードすれば有料会員でなくても試聴ができますので、ぜひバブリーなプレイリストを楽しんでみてください。
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「テンション上がるバブリーな10曲」 by GetNavi web編集部
01.ダンシング・ヒーロー/荻野目洋子
(1985年11月リリース)
言わずと知れた80年代ディスコ歌謡の金字塔。アンジー・ゴールドのヒット曲「Eat You Up」(邦題:素敵なハイエナジー・ボーイ)に日本語詞をつけてカバーしたところ、大ヒットに。長山洋子「ヴィーナス」やBabe「Give Me Up」、Wink「愛が止まらない ~Turn It Into Love」など、80年代のユーロビートのカバーブームの先駆けとなった。
02.WAKU WAKUさせて/中山美穂
(1986年11月リリース)
作詞:松本 隆×作曲:筒美京平×編曲:船山基紀のゴールデントリオによる和製ディスコ歌謡の名曲。前作「ツイてるねノッてるね」、次作「派手!!!」と合わせて同トリオ3部作(その2)となっている。ちなみにその1は、「『C』」、「生意気」、「BE-BOP-HIGHSCHOOL」の3曲。本場のユーロビートをそのまま持ってきたような完成度の高いトラックに、「頭カラッポにして踊ろうよ」というはっちゃけた歌詞がマッチ。その後の角松敏生と組んだ「CATCH ME」や井上ヨシマサによる「Rosa」など、ミポリンのイケイケ路線の礎を築いた。
03.Toy Boy/シニータ
(1987年7月リリース)
イントロを聴いただけで当時の思い出が甦ってくる人も多いであろう世界的ヒット曲。当時、カイリー・ミノーグやリック・アストリーといったアーティストを次々にヒットさせていた英PWLレコードのストック・エイトキン・ウォーターマンがプロデュースしている。同氏の独特のメロディアスなサウンドと底抜けに明るい雰囲気は日本でも受け入れられ、この曲は1988年の洋楽年間ヒットランキング1位を記録した。
04.抱きしめてTONIGHT/田原俊彦
(1988年4月リリース)
本人主演のフジテレビの月9ドラマ「教師びんびん物語」の主題歌として、ドラマとともに大ヒットを記録。ド派手なイントロもさることながら、歌番組などで披露されたバックダンサーを引き連れての華麗なステージを記憶されている方も多いのでは? スター“田原俊彦”を印象付ける決定打にもなった本曲は、「ザ・ベストテン」の年間ランキング1位にも輝いている。
05.TATOO/中森明菜
(1988年5月リリース)
ハイヒールにボディコン姿で踊る中森明菜の姿が印象的な、これぞ“バブル!”な1曲。ビッグバンド風のブラスサウンドとデジタルを融合させた刺激的なサウンドは、まばゆいほどにゴージャス。当時いろいろあった中森明菜も、この曲で吹っ切れたのではないだろうか。
06.リサの妖精伝説-FAIRY TALE-/立花理佐
(1988年7月リリース)
80年代には、「たけしの挑戦状」や「さんまの名探偵」、「ラサール石井のチャイルズクエスト」など、有名人やアイドルを起用した「タレントゲーム」が数多く登場した。任天堂がディスクシステムでリリースした「リサの妖精伝説」もそのひとつ。この曲は同ゲームのイメージソングとして発売され、歌詞のなかにゲームのヒントが隠されているなどのメディアミックスが話題になった。「サリナバチタ~」というフレーズを連呼するなどネタ曲としてみられがちな本曲だが、DEAD OR ALIVEのヒット曲「You Spin Me Round (Like a Record)」を彷彿させるようなバキバキのトラックは、意外と本格的な仕上がり。編曲はなんと小林武史が担当している。なお、歌詞が異なるシングルB面収録の「リサの妖精伝説 -BE-BOP HIGHSCHOOL-」も必聴だ。
07.Too Many Broken Hearts/ジェイソン・ドノヴァン
(1989年2月リリース)
金髪サラサラの髪に明るい笑顔でアイドル的人気を誇ったジェイソン・ドノヴァンのヒット曲。前述のシニータと同じく、PWLレコードからリリースされた。藤井 隆の代表曲「ナンダカンダ」は、同曲にインスパイアされていると思われる。なお、藤井氏が80年代サウンドにオマージュを捧げた2015年リリースのアルバム「COFFEE BAR COWBOY」も至極名作なのでチェックしてほしい。
08.嵐の素顔/工藤静香
(1989年5月リリース)
みんなマネした↑→↑→の振り付けが印象的な工藤静香の代表曲。おニャン子発のアイドルたちが次々に失速していくなか、80年代後半のアイドル四天王の一角にまで登りつめた工藤静香(残りの3人は、中山美穂、南野陽子、浅香 唯)は、89年に「恋一夜」「嵐の素顔」「黄砂に吹かれて」といったヒットを連発し、同年の年間シングルランキングTOP10に3曲をランクインさせた。後藤次利によるロックなサウンドはいわゆるディスコ的な曲ではないが、当時の工藤のファッションやヘアメイクなども含め、バブル感の高い1曲。
09.Fade Out/小泉今日子
(1989年5月リリース)
松本伊代や早見 優、シブがき隊など売れっ子が多く生まれた“花の82年組”のなかでも、中森明菜とともに頭ひとつ飛びぬけた存在だったキョンキョン。80年代後半からはトレンディ女優としても活躍していたが、月9ドラマの主題歌として大ヒットしたカバー曲「学園天国」の前にリリースされたこの曲は、クリエイターに支持されることも多かったオシャレ番長・キョンキョンが本気でクラブサウンドに取り組んだ問題作。当時最先端のハウスミュージックを取り入れたトラックに、起伏の少ないメロディ、ささやくようなアンニュイなボーカルなど、いわゆるユーロビートとは違う肌触りに仕上がっている。作詞・作曲・編曲は近田春夫。
10.淋しい熱帯魚/Wink
(1989年7月リリース)
前述のユーロビートのカバー曲「愛が止まらない ~Turn It Into Love」で一躍注目を集めたWinkが、オリジナルの国産ユーロビートに挑み、見事にヒットさせた本曲。大作曲家・筒美京平の片腕として、榊原郁恵 「ロボット」や柏原芳恵 「ト・レ・モ・ロ」、小泉今日子「迷宮のアンドローラ」、中山美穂「『C』」、C-C-B「Romanticが止まらない」など、多くのテクノ歌謡の編曲を担ってきた船山基紀によるアレンジは、ここにきて本場のサウンドとなんら遜色のないレベルまで完成されている。いまでもWinkの代名詞として語り継がれる「ハローウェ~」部分の振り付けもインパクト大。
以上、聴くだけで元気になれそうなバブル時代の名曲10曲をご紹介しました。仕事に出かける前や通勤時など、テンションを上げていきたいときにオススメですので、ぜひLINE MUSICでチェックしてみて下さい。