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2016/4/11 14:58

恋愛ができないこじらせ気味の君へ、ラブスーパーマン錦戸 亮の恥じらいを見よ【関ジャニ∞クロニクル】

誰かを愛したいのなら、”自分”を可愛がることをやめたほうがいい。

 

昔から、”何を考えているかわからないひと”に惹かれることが多かった。私のことなど歯牙にもかけていないような男性にばかりときめき、そして、タチの悪いことに、彼らがこちらに振り向くや否や、「つまらんなあ」と気持ちが冷え冷えとしてしまう人間だった。

 

「わからない」ことに好奇心をくすぐられ、「わかった」ことで、なんだかえも言われぬ嫌悪感に襲われてしまう。距離感の問題だろうか。こんなことの繰り返しばかりで、私はもう周囲の人間のように普通に恋愛することができないのではないか、と悩んだものだ。

 

しかし、最近思うのは、「果たしてそれって本当にわかっていたの?」ということ。

 

「関ジャニ∞クロニクル」を毎週見ている。関ジャニ∞の魅力を余すことなく発揮するような企画ばかりで、ファンからしてみれば”こんなの待っていました!”と拍手を送りたくなる番組だ。メンバー個々人の”いいところ”が引き出されていて、特に錦戸 亮扮する”ラブスーパーマン”のコーナーの破壊力がすごい

 

女の子の悩みを解決するラブスーパーマン。この間投稿されたお悩みは、このようなものだった。

 

「高校3年生です。好きな男の子がいますが、彼はクラスの人気者で、地味な私が告白してもフられるのは目に見えています。」

 

それに対して、錦戸 亮、いや、ラブスーパーマンはこう答える。

 

「確かに自分に無いものをもっている人って惹かれるよね。それがクラスの人気者か。君の不安はわかるよ。でもね、安心して。クラスの人気者の彼が、太陽だとしたら、地味な君は月だ。君が夜空であんなに輝いていられるのは太陽の彼が君をずっと見つめているからだよ。」

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甘~~~~~~~い!

 

最近人気がぶり返しつつある某芸人ばりに、ひとり絶叫していた。こんなにこそばゆい気持ちにさせてくるテレビ番組もなかなかない。恥ずかしそうにしている錦戸 亮の顔に、さらに赤面度は上昇する。

 

ただ、「自分に無いもの」に惹かれる、というのは確かになあ、と冷静に思っている自分もいた。まさに、私はそういうメカニズムで恋をしていた。”自分に無いもの”、それはすなわち、どう頑張っても”理解し得ないもの”だ。

 

そして、少しでも彼らのなかに「わかった」と感じるものがあると、目をそらすようになっていた。それは、自分のなかにもあるもので、つまりは”同族嫌悪”のようなものだったのかもしれない。小さいことでイラついている姿を見たり、実は寂しがり屋であることがわかったり、自信が無いくせに見栄をはったり、そういう姿に、見たくはない自分の姿を見ていた。そして忌み嫌った。

 

それは、つまり”自己愛”だ。「自分」が可愛くて、「自分」が実はどうしようもなくしょうもない存在である、ということを、まざまざと見せつけられるのが、苦しくて嫌だった。心の底では自分の程度を知っているからこそ、「見たくないもの見せやがって」と嫌悪感を抱いていた。

 

そして、まったくもって異質だ、と思える相手に惹かれるのは、逆に言えば、このように感情を波立たせない安心感があるからかもしれない。

 

ただ、それって幼稚だよな、とも思う。そのメカニズムでしか人を見ることができない限り、私は海の浅瀬でチャプチャプしている以外にない。本当の愛というのは、その波立つ感情のさらに向こうにある、凪のようなものなのではないか?

 

……なんて考えてみたところで、結婚したことも子どもをもったこともない人間には限界があるわけです。

 

こんな格好をしながらキザなことを言える亮ちゃんはすごい――テレビの前で、彼の不可思議なほどの可愛さに悶える。まだまだ自分が可愛くて仕方ない私を安定して乙女モードにしてくれるのは、今のところ画面の向こうの彼らだけなのかもしれない。

 

【URL】

関ジャニ∞クロニクル http://www.fujitv.co.jp/kanjani8-chronicle/

 

イラスト/マガポン