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2016/8/31 16:00

【本日放送】バラエティ番組で終わるつもりはない――“鳥人間コンテスト”のプロデューサーが語る、番組への熱い思いとは?【後編】

今年で39回目を迎え、約40年に渡って“飛ぶことのロマン”を発信し続ける番組「鳥人間コンテスト」。今年度の大会の模様が「Iwataniスペシャル 鳥人間コンテスト2016」として8月31日に放映されるのを記念して、 読売テレビチーフプロデューサーの太田 匡隆さんにインタビューを実施。【前編】では番組の魅力や、思い出について語ってもらいましたが、【後編】では番組制作の裏側や今年度の大会のみどころに迫ります!

 

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太田 匡隆(おおた まさたか)

讀賣テレビ放送株式会社 制作局 チーフプロデューサー。1992年に同社に入社後、「あさパラ! 」「上方お笑い大賞」などの番組制作を経て、99年より「鳥人間コンテスト」の制作に参加。2006 年より現職。他の制作担当番組には「グッと!地球便」「土曜はダメよ!」「ベストヒット歌謡祭」「旅ぷら」などがある。

 

「記録したいのは“すべて”の鳥人間」…… 大会運営の裏側に迫る!

↑参加チームの応援からも目が離せない
↑参加チームの応援からも目が離せない

 

――大会運営にあたって、特に大変なところを教えてください。 

太田さん(以下、太田) 毎年天気には悩まされますね。安全第一の収録なので、風が強かったりすると飛ばせてあげられないこともあります。最近だと、2014年(第37回大会)のときに、荒天と強風のために「人力プロペラ機 ディスタンス部門」の競技が不成立になったことがありました。どのチームも思い入れが強いだけに、「もうちょっと巻いていれば飛ばせてあげられたんじゃないか」とか、なんともいえない悔しい気持ちになりますね……。天気は我々の力ではどうしようもないので、本当にもどかしい。かといって、天気だからどうしようもない、と言い切ってしまうには忍びないし……。なので毎回神様に祈るような気持ちで大会を迎えています。

 

――収録に関して、意識していることはありますか?

太田 現場全体の意識として、「いま起こっていることを的確に撮る」というところは徹底しています。決められたものを撮る番組ではないので、状況に応じて撮らなきゃならないものは常に変化します。飛んでいる機体やパイロットはもちろんですが、応援する人やライバルチームのメンバーの表情であったり、その瞬間に立ち会っているすべての“鳥人間”を記録するぞ、という意気込みで撮影しています。

 

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例えば、飛行機が旋回したシーンでは、旋回に関わる尾翼や操舵系統の製作を担当したメンバーの表情を押さえるとか、事前取材でパイロット以外のメンバーに関するドラマを深掘りするとか……。マニアックになりすぎず、視聴者の方にはわかりやすく、それぞれの飛ぶことへの思いや熱量を伝えられるような工夫をしています。

 

でもとにかく、2日間の大会の様子を、番組の2時間という尺のなかで収めることが本当に難しい! 毎回スタッフ一同、悩みに悩んで映像を編集しています。

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「バラエティ番組で終わるつもりはない」ーー番組にかける思いとは!?

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――「鳥コン」に参加するチームは応募者のなかから書類選考を経て決定されるということですが、どんなチームが出場できるのでしょうか。

太田 さまざまなケースがあるので一概には言えないですね。ただ、番組のコンセプトとしては、2011年(第34回大会)より、「飛ばなきゃならない理由(ワケ)がある!」というキャッチコピーを掲げています。このコピーを掲げた理由はいくつかあります。大会が続いていくにつれて、各チームとも機体が洗練されてきて、爆発的な記録の伸びが見込めなくなってきたという状況や、どうしても専門的な領域も多いので、参加者と視聴者の温度差があるんじゃないか、という問題があって。本当に現場の感動を伝えられているのか……と、もどかしく感じていたんです。そこで、飛ぶことに対する強い思いを表現する方法として、“飛ばなきゃならない理由(ワケ)”に着目して、各チームをリサーチする手法を取っています。

 

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確かにテレビ的におもしろい、というバラエティ的な要素は必要ですが、そのネタはそこで終わってしまう。「鳥コン」という番組の魅力は、ただのバラエティ番組に終わらず、予想や想像を超えた驚きや感動にあると思っています。そのため、わかりやすさ・おもしろさに加えて、それらを逸脱した強い思いだったり、色んなエピソードを盛り込めるチームを取り上げたいと考えています。

 

最近、“若者に元気がない”とか言われがちですが、「鳥コン」を見るたびにそんなことないな、と実感させてもらっています。この番組を通じて、熱量を持って挑戦することの素晴らしさを伝えていきたいですね。

↑機体の行方は果たして……!?
↑機体の行方は果たして……!?

 

――そして、いよいよ来年度の大会で40回目を迎えますが、これから番組内でチャレンジしたいことや、今後の抱負を聞かせてください。

太田 大会の正式名称としては、「International Birdman Rally」と銘打っているので、海外のチームにもどんどん参入してほしいですね。毎年声かけはしているのですが、なかなか実現していない状態で……。海外の人力飛行機チームが参戦することでお互いに刺激しあって、さらに発展していければうれしいですね。

 

また、2013年(第36回大会)でペットボトルロケットを搭載した機体が出場したように、“人力”という枠にとどまらず、色々な試みができればもっと楽しくなると期待しています。

 

 

「今年は神回!」 今年度大会のみどころをチェック!

↑鳥人間たちの驚愕のフライトに、実況の羽鳥慎一さんをはじめゲストも絶叫!
↑鳥人間たちの驚愕のフライトに、実況の羽鳥慎一さんをはじめゲストも絶叫!

 

――最後に、8月31日に放送される「Iwataniスペシャル 鳥人間コンテスト2016」のみどころを教えてください!

太田 今年は天気に恵まれて、まさに“神回”と表現するにふさわしい大会になったんじゃないでしょうか。学生の強豪チームのガチンコ勝負や社会人チームのリベンジ、そして独特な形状の機体や面白いキャラクターを前面に押したチームがが登場するなど、盛りだくさんな内容に仕上がっています。どのチームにもそれぞれドラマがあって、現場は嬉しい悲鳴を上げながら制作しています(笑)。「鳥コン」の醍醐味である、人間の限界を超えていく“鳥人間”の生き様をぜひ見てください!

 

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「Iwataniスペシャル 鳥人間コンテスト2016」は、読売テレビ・日本テレビ系全国ネットにて、8月31日(水)19:00より放送。

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