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2022/2/11 6:30

白石麻衣インタビュー「私は相手の嘘、見破れると思います!」劇場とdTVドラマで『嘘喰い』それぞれスタート!

クセの強いキャラクターたちが命がけの騙し合いゲームを繰り広げる人気コミック『嘘喰い』が、待望の実写映画化(2月11日公開)。横浜流星演じる主人公・貘と深く関わり、何かと世話を焼く暴力団組長・鞍馬蘭子を演じたのが白石麻衣さん。貘に憧れる梶隆臣(佐野勇斗)と共に作中きっての人気キャラで、2人にフィーチャーしたオリジナルドラマ「嘘喰い 鞍馬蘭子篇/梶隆臣篇」も映像配信サービス「dTV」にて公開同日から毎週1話ずつ配信される。映画とドラマ、両作の撮影エピソードとプライベートでの素顔を語ってくれた。

 

白石麻衣●しらいし・まい…1992年8月20日生まれ、群馬県出身。乃木坂46の中心的メンバーとして活動し20年に卒業。現在は女優・モデルと幅広く活躍。主な出演映画に、『あさひなぐ』(2017/監督:英勉)、本作でも監督を務める中田秀夫監督作『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』(2020)など。ドラマでは、「やれたかも委員会」(2018)、「俺のスカート、どこ行った?」(2019)、「漂着者」(2021)などがある。公式YouTubeTwitter

 

【白石麻衣さん撮りおろしカット】

 

思わせぶりな貘に勘違いしちゃう女性も多い気がします

 

──「嘘喰い」の原作を読んで、どんな世界観だと感じましたか?

 

白石 緊迫した展開にゾクゾクして、読めば読むほどハマってしまいましたね。迫力ある描写がたくさんあるから、どう表現するんだろうと、撮影が楽しみにもなりました。

 

──ご自身が演じる鞍馬蘭子の印象は?

 

白石 かっこいい中にも凛とした美しさがある、魅力的なキャラクターですね。キツい口調のセリフが多いし、動きとしても激しいものが多いんですけど、貘と一緒のときはちょっとかわいらしかったりもして。そういうシーンのときは中田秀夫監督が「ちょっとラブを感じさせたい」ということで、ノリノリで演出してくださいました(笑)。

 

──白石さんは貘みたいな男性、いかがですか?

 

白石 貘は思わせぶりなところがあるから、惑わされちゃいますよね。勘違いしちゃう女性、いっぱいると思います(笑)。

 

──貘を演じている横浜流星さんの印象は?

 

白石 今回、初めて共演させてもらったんですけど、イメージどおりしっかりした方でしたね。常に監督と話し合いながら、座長として現場を引っ張ってくれて。最近、料理を始めたらしく、どういうものを作っているかみたいな話もしてくれました。

 

──2人での撮影以外に、印象的だったシーンはありますか?

 

白石 蘭子の家にみんなで集まって、ご飯を食べるシーンがあったんです。料理の感想を言いながら、最後に佐野(隼斗)くんがボケて締めるみたいな流れになっていて。料理に使われているのが何の肉か、佐野くんは普通じゃありえない動物の名前を並べて、現場が沸いてたんです。で、どれが使われるかなってみんな楽しみにしていたんですけど、完成作を見たら全部カットされていました(笑)。でも登場人物の意外な一面も見られるということで私的にはお気に入りだったりしますし、皆さんにもほっこりしていただきたいです。

 

蘭子の持っている優しさ、温かさみたいなものも感じてほしい

 

──オリジナルドラマはより蘭子の素顔が掘り下げられる内容になっています。

 

白石 先に映画を撮っていたおかげで蘭子のキャラクターをつかめていたから、やりやすくはありましたね。「鞍馬蘭子篇」では蘭子が中心になるということで、よりかっこよさが出るように、特に表情や目の動きは意識して取り組みました。

 

──ドラマを撮って感じた蘭子の意外な一面や、共感する部分はありますか?

 

白石 攻撃的な性格が前面に出がちな蘭子ですけど、実は友達思いなんですね。友達のためだったら自分が傷ついても構わないというところは、私自身はまだそこまで至りませんけど、共感できるところもありました。自分が信じたことのために突き進めるのが蘭子の一番いいところだと思いますし、私も一歩でも蘭子に近づけるように頑張りたいです。

 

──鞭を使ったアクションもドラマ版の見どころです。

 

白石 思っていたより難しかったです。鞭を振る力が弱いとヘナヘナになっちゃうだけだから、しっかり力を入れることを心掛けて。かっこよく獲物を捕らえられるように、ピンと張ることを意識しました。人を鞭で叩くなんて人生初だし、たぶん今後もないかなと思うんですけど(笑)、楽しかったです。

 

──クライマックスで蘭子がギャンブルに挑むわけですが、イカサマありなのが『嘘喰い』の持ち味。白石さんは向いていると思いますか?

 

白石 嘘をつくと顔に出ちゃうから、仕掛ける方は無理ですね。でも、逆に見破ることもできる気がしてます。目や手の動き、しぐさとか。ちょっと落ち着きがないとか、人間どこかおかしな感じになっちゃうと思うので。じっと観察していれば見破れる気がします!(笑)

 

──ドラマならではの見どころを挙げるとしたら?

 

白石 映画に負けないぐらい迫力のあるストーリーになっていますし、映画には描かれていない、蘭子の過去や仲間の話も描かれているので。かっこいいだけじゃない、蘭子の人としての優しさ、温かさも感じてもらえたらいいなと思っています。

 

最新調理器具のすごさ、体感してみたいです

 

──映画ドラマともに艶やかな衣装にも注目ですが、着こなしのポイントはありますか?

 

白石 基本的に派手ですけど、ドラマの方が落ち着いている気がします。それでもスカートに深いスリットが入っていたりするから、セクシーではあって。個人的には着るのにちょっと勇気がいる感じではありますね(笑)。でも、蘭子の服や髪形にしたらいろんな人に「印象変わったね」って言っていただけたのはうれしかったし、蘭子みたいに堂々としてればかっこよく見えるのかな、とも思いました。結構、頻繁に衣装チェンジしているから、楽しみにしていただきたいです。

 

──白石さん自身、ファッションへのこだわりはありますか?

 

白石 どちらかというとシンプルな服の方が好きですね。でも、だからこそちょっとアクセサリーや小物で遊んでみたり、どこかに色を入れてみたりするのが好きだったりします。

 

──最近買ったお気に入りのアイテムはありますか?

 

白石 去年、街中でセットアップの服を着ている方をよく見かけたんです。流行っているのかなと思って、私も着てみたくて買っちゃいました。セットアップと言ってもそんなカチッとし過ぎてないから、気軽に着れていいですね。

 

──服以外で買ったものや、生活の中にアクセントとして加えたものはありますか?

 

白石 家にいる時間が長くなったからか、お花を買って、生けることが増えたんです。大きい観葉植物も買いましたね。もともと1つあったんですけど、片付けしたらスペースができたから、そこにも置こうと思って。部屋の中に緑があるとなんか清々しいし、以前よりリラックスできるようになった気がします。

 

──新たに欲しいと思っているモノは?

 

白石 ネットで家電を見るの、好きなんです。そんな詳しいわけじゃなく、いろいろ見ながら、家電ってどんどん進化してるんだなぁって感じで。なかなか自分で買うまでには至らないんですけど、買うなら調理器具がいいですね。最新のすごさを体感したいです(笑)。

 

【dTVオリジナルドラマ『嘘喰い 鞍馬蘭子篇/梶隆臣篇』よりシーン写真】

dTVオリジナルドラマ『嘘喰い 鞍馬蘭子篇/梶隆臣篇』
2月11日(祝・金)21時から一斉配信(各篇2話構成の全4話)

(STAFF&CAST)
原作:迫稔雄「嘘喰い」(集英社ヤングジャンプコミックス)
監修:中田秀夫
監督:佐伯竜一
脚本:大石哲也
出演:【鞍馬蘭子篇】白石麻衣、佐野勇斗、西村和彦、森崎ウィン、山本千尋、木月あかり、佐藤友祐、村上弘明
【梶隆臣篇】佐野勇斗、白石麻衣、忍成修吾、赤星昇一郎、工藤美桜、しゅはまはるみ、荒井レイラ

 

映画『嘘喰い』
2月11日(祝・金)全国ロードショー!

(STAFF&CAST)
原作:迫稔雄「嘘喰い」(集英社ヤングジャンプ コミックス刊)
監督:中田秀夫
配給:ワーナー・ブラザース映画
出演:横浜流星、佐野勇斗、白石麻衣、本郷奏多、森崎ウィン、櫻井海音、木村了、鶴見辰吾、村上弘明、三浦翔平

©迫稔雄/集英社 ©2022映画「嘘喰い」製作委員会

 

撮影/映美 取材・文/小山智久 ヘアメイク/PON スタイリスト/山本隆司(style³)