Netflixが企画・制作するオリジナルコンテンツ「Netflixシリーズ」のラインナップに、週刊少年ジャンプの大ヒット漫画を世界で初めて実写映像化した「幽☆遊☆白書」が加わります。12月14日から世界同時配信が始まりました。
配信開始よりもひと足早く、12月13日には都内のイベント会場に5,000人を超えるファンを集めて「第1話」の決戦前夜祭・最速上映会が開催されました。主人公の浦飯幽助を演じる北村匠海さんをはじめ、主要キャストが一堂に集まり、大いに盛り上がったイベントレポートとともに、本作のエグゼクティブ・プロデューサーを務め、「サンクチュアリ」など数々の話題作を手掛けるNetflix コンテンツ部門 バイス・プレジデントの坂本和隆さんに、世界中で多くのファンに愛される伝説の漫画を実写化できた理由などを伺ったインタビューをお届けします。
【最速上映会写真一覧】
「幽☆遊☆白書」は1990年から集英社の週刊少年ジャンプで4年間にわたり連載された、漫画家の冨樫義博さんによる代表作の1つです。これまでアニメーションにより映像化された作品はありましたが、今回は初めて最先端のデジタル映像技術を駆使した“幽白”のファンタジーアドベンチャーが実写化されます。人気のキャラクターである蔵馬を志尊淳さん、飛影は本郷奏多さん、そして桑原和真は上杉柊平さんが演じます。
メインキャストがプレミア上映会に勢揃い!
13日に開催されたプレミアム上映会「決戦前夜祭」には4名のメインキャストのほか、豪華役者陣と監督の月川翔さんが勢揃いしました。
ステージではMCを担当したジョン・カビラさんが、一人ひとりのキャストに制作時のエピソードを振り返ってもらいながら「幽☆遊☆白書」の見どころを深掘りしました。
Netflixは5年間という長い時間をかけて実写版の「幽☆遊☆白書」を完成させました。北村さんや志尊さんをはじめキャストの全員が口を揃えながら「5年間、みんなで魂を削りながら作ってきた作品が遂に公開できる日を迎えられることが本当に感無量」と、熱っぽく語っていました。
劇中に登場するキャラクター、コエンマを演じる町田啓太さんからは「ほぼ完成していたのに、全部撮り直したシーンがある」という驚きのエピソードも飛び出しました。町田さんは、良い作品をつくるためにこだわり抜くNetflixの制作姿勢に多くを学んだとしながら、次のようにコメントを続けました。
「撮り直すことになったシーンの現場に足を運んでみたら、前よりも3倍ぐらいセットが豪華になっていて、Netflixのこだわりに圧倒されました。そして原作者の富樫さんも撮影現場にお越し下さいました。富樫さんの目の前でキャラクターを演じられる機会は滅多にないので、とても緊張しました。でも、とても贅沢でかけがえのない時間をいただいたように思います。実際のシーンはとてもコミカルな場面です。ぜひ楽しみに映像を見てほしいですね」(町田さん)
衣装やケータリングも一流!Netflixの制作現場はこだわりが盛りだくさん
ハリウッドを代表する映画監督、クエンティン・タランティーノ監督もリスペクトしている女優の梶芽衣子さんも、浦飯幽助の師範・幻海の役を演じています。梶さんもまた、Netflixの名作を残すことにかける情熱が強く印象に残ったと語りました。
「私は役者として58年目のキャリアを迎えましたが、今回の『幽☆遊☆白書』ほどリッチな現場は今までなかったと思います。衣装もぜんぶオートクチュールなんですよ。役者に合わせて採寸をしてから、衣装が仕上がるまでに約1か月かかったことだけでも驚きました。制作現場ではいつも最先端の映像技術が活躍していました。監督、カメラマン、スタッフの皆さんがとても大変な思いをして生み出した作品です。日本がここまでクオリティーの高い作品を作れることを、世界に向けてアピールできる自信作が完成しました」(梶さん)
5年間にもおよぶ、ロングマラソンのようなハードな制作期間を無事に乗り越えられた理由のひとつとして、北村さんは「Netflixが現場に用意してくれるご飯(ケータリング)がとてもおいしかったこと!」について触れると、ステージに上がったキャスト一堂が大いに盛り上がりました。
浦飯幽助と敵対するキャラクターの「鴉(カラス)」を演じる清水尋也さんは、劇中ではいつもマスクを着けていました。「演技中にマスクが顔からズレないようにぴったり固定していました。だから他のキャストのみんなと違って、休憩中に“つまみ食い”ができないので、おいしい食事が食べられる時間をみんなよりも何倍も楽しみにしていました」と振り返った清水さんの“苦労話”が語られると、会場が大きな笑いに包まれました。
月川監督も世界で初めて実写化された「幽☆遊☆白書」に込めた思いを振り返りました。
「作品をご覧いただく方々が、『幽☆遊☆白書』のストーリに没頭できるよう、映像の細部も含めて徹底的なこだわりを積み重ねてきました。それだけのことをやらせてもらえる時間をもらえたことが大きかったと思います。期待を寄せていただいたぶん、作品のクオリティを高めるために“やれることは全てやった”と言い切れます」(月川監督)
実写だからこそ「幽☆遊☆白書」の世界に違和感なく飛び込める
決戦前夜祭のイベント会場で、Netflixの坂本和隆さんに「幽☆遊☆白書」の手応えを聞くことができました。
「私自身が小学生の頃から『幽☆遊☆白書』がとても好きで、原作を読み続けてきました。身近に感じている作品を、Netflixがこのような形で預かり、実写化することを応援していただけたことを光栄に思います。原作者の冨樫義博先生、集英社様にも深く感謝を申し上げたいです。脚本開発には約2年、撮影は約10ヶ月、撮影後にVFXを加える編集工程で約2年をそれぞれにかけているので、合計約5年の制作期間を費やしてきました。その間にはコロナ禍も重なったため、撮影においては様々なチャレンジもありましたが、チーム一丸になってここまで走りきることができました。皆に感謝しています」
坂本さんは、今回世界で初めて実写化された「幽☆遊☆白書」を原作のファンの方々にはもちろんのこと、原作を知らない若い世代の方たちにもぜひ観てほしいと呼びかけています。
「Netflixを通して初めて『幽☆遊☆白書』に出会って、作品を好きになってもらうことが私たちの大きな目標でもあります。世界同時配信というNetflixのプラットフォームが持つ特徴を活かして、世界中に一人でも多くの方たちに名作との出会いを届けたいと思っています」
Netflix版「幽☆遊☆白書」の“見どころ”を坂本さんに聞きました。
「原作の誕生から約30年が経ったいま、デジタルの映像制作技術が成熟したことが実写化を実現できた大きな理由のひとつです。とりわけNetflixはクリエイターの方々が描くビジョンを最大化するためのノウハウとツール、サポート体制を持っています。今回もクリエイターの皆様にはアクションの演出やVFXの工程など、制作をサポートする充実した環境を提供できたのではなかと自負しています。VFXは『幽☆遊☆白書』の世界観を表現するために欠かせないツールです。でも、先ほどキャストの綾野剛さんもステージでコメントしていましたが、その根底を支えているはやはり“人の力”です。基本の部分はVFXだけでつくりきることができません。ディティールへのこだわりもまた、人の力が根底にあったうえで活きてきます」
イベントではキャストの町田啓太さんが「ほとんど完成していたシーンを作り直した」という秘話を明かしました。
「スタッフの方々にはご迷惑をおかけしてしまう所もあったのですが、でもやはりここはこだわるべきと考えた部分を1から作り直してもらいました。舞台のセットを設計からやり直しました。美術スタッフの方々とも互いに妥協をすることなく高め合えました。その甲斐もあって、観ていただく方々が違和感を覚えることなく『幽☆遊☆白書』の世界に飛び込んでもらえる作品になったと確信しています」
Netflixが全力を投じた「幽☆遊☆白書」は12月14日から配信中です。ぜひお見逃しなく!
Netflixシリーズ「幽☆遊☆白書」
Netflixにて独占配信中
【Netflixシリーズ「幽☆遊☆白書」シーン写真】
(CAST&STAFF)
出演:北村匠海 志尊淳 本郷奏多 上杉柊平
白石 聖 古川琴音 見上愛 清水尋也
町田啓太 梶芽衣子 滝藤賢一
稲垣吾郎 綾野 剛
原作:冨樫義博「幽☆遊☆白書」(ジャンプ・コミックス刊)
監督:月川翔
脚本:三嶋龍朗
VFXスーパーバイザー:坂口亮(Scanline VFX)
エグゼクティブ・プロデューサー:坂本和隆(Netflix)
プロデューサー:森井輝
制作協力:THE SEVEN
制作プロダクション:ROBOT
企画・製作:Netflix
(C)Yoshihiro Togashi 1990年-1994年